ビアギークたちよ、落ち着け

クラフトビール

「あくまで体感だが、クラフトビール業界は衰退、良くて停滞」。そんな投稿に、同調する声が目立っている。焦る気持ちは分かる。ただ、衰退かどうかは、現状では誰にも確かめられない。理由は3つある。

1. 数的定義が無い。 日本には、クラフトブルワリーやクラフトビールの統計上の定義が無い。数える対象が定まっていないので、軒数も出荷量も、クラフトという括りでは計測できない。どの数字を選ぶかで、衰退とも成長とも言えてしまう。

2. ナラティブだけがある。 「イノベーティブ」「カウンターカルチャー」といった情緒的なクラフト像は、人それぞれのものだ。何を思うのも自由だが、それは「私の考える」クラフトビールに過ぎない。定義が無い以上、誰が言っても良い、言ったもん勝ちの状態にある。

3. ナラティブを検証して正す手段が無い。 数値と語りが揃っていれば、「衰退している」という主観に、「いや、それは数字では言い切れない」と返せる。それができないまま、雰囲気だけが醸成されていく。

社会学には「予言の自己成就」という考え方がある。根拠のない予測が、人々の行動を変えて、本当にその通りの現実を引き起こす現象だ。悲観が現実になる前に、必要なのは2つだと考える。中長期では、数的定義を作ること。短期では、「自分の周りでは」「私が見ている範囲だと」と限定を付けて、事実と解釈を切り分けて語ること。

全文はこちらから。

ビアギークたち、まぁ、落ち着けよ|沖 俊彦 /CRAFT DRINKS
あくまで体感だが、今後クラフトビール業界は衰退、良くて停滞。どうするかを考えたい。 こんな感じの投稿を見た。反応も多く、同調する声が目立つ。焦る気持ちは私にも分かる。だが、ビアギークたちよ、少し落ち着いてもらいたい。 断っておくが、私は「衰...

 

タイトルとURLをコピーしました