Full Sail Brewing Company(フルセイルブルーイングカンパニー)、日本初上陸!
突然ですが、大発表!!
オレゴン州ポートランドの東、フッドリバーからFull Sail Brewing Company(フルセイルブルーイングカンパニー)のビールが日本に初登場します!非常に光栄なお話なのですが、私どもCRAFT DRINKSがアンバサダー第一号になり、つくばクラフトビアフェストの弊店ブースにて初お披露目となります!!
・・・フルセイル?聞いたことないなぁ。
という方も多いと思いますので、詳しくご紹介致しましょう。
Full Sail Brewing Company(フルセイルブルーイングカンパニー)は1987年開業の老舗。場所はオレゴン州フッドリバー。ポートランドの東に100kmくらい行ったところです。googleストリートビューで見ると、巨大なタンクが何本も屋根より高くそびえています。開業の翌年1988年に発表したFull Sail Amber Aleはたちまち人気となり、今でも愛されるフラッグシップビール。オレゴン州のマイクロブルワリーの中でも最初に商業的に成功したブルワリーでもあります。
1999年にESOPs(社員持株制度)を採用したり、環境に配慮した醸造設備をいち早く導入した点も見逃せません。2016年の段階で全米29位の規模。2014年の実績で13000KL以上作っています。
Full Sail Brewingのココがスゴイ!
①エコフレンドリー
醸造所のすぐ隣には河が流れていますが、それはMt.hoodから流れてくる湧き水が集まったものです。この素晴らしい公共資源を大事に使おうとフルセイルは考えています。通常、1ガロンのビールを醸造するのに諸々含めて6〜8ガロンの水が必要と言われます。それをフルセイルでは3ガロン以下に。設備を効率化して年間310万ガロンの節約をしています。また、ビール醸造で出てくるモルト粕や使い終わった酵母は地元オレゴンの農家や牧場に譲り、肥料や餌として再利用しています。動画もございますので、ぜひご覧ください。
Full Sail Brewing: Beer, Water & Responsibility from Full Sail Brewing on Vimeo.
②持続可能性と徹底的な効率化
1987年、長く使われていなかった缶詰工場の跡地を改装して始まったのがフルセイル。元々あった使えそうな機材も上手に手直しし、醸造を開始しました。その時の経験から持続可能な形にこだわるようになったそうです。効率の良いものを長く使っていくことを大事に考え、電力消費の少ない電灯やエアコンプレッサータンクに切り替えるなどしています。結果的に電力消費量は21%も削減されました。そのお蔭もあってなんと社員は週休3日制!
③体に優しいこと
フルセイルは体に優しいビールを作っているという点も挙げたいと思います。GMO不使用、つまり「遺伝子組み換えでない材料」で作っていたり、ヴィーガン対応のものも。公式HPではこのように謳っています。
Our beers contain no stimulants, no sugars, no high-fructose corn syrup, no preservatives, no fluoride, and no animal products are used. Our farmers plant non-GMO varieties for our hops and malt so you can enjoy with confidence!
私たちのビールには刺激物、砂糖、フルクトースの多いコーンシロップ、保存料、フッ化物、動物性のものは使われていません。農家の皆さんが遺伝子組換えでないホップやモルトを育ててくれていますので、安心してお召し上がり頂けます。
モルトや酵母の粕が農家に送られ、ビール醸造の原料の99%がモルトやホップが数マイル圏内から届き、そして直営パブのお料理にも地元のお肉や野菜、チーズや果物が使われます。良い循環が生まれているのですね。地元で品質の良いものがちゃんと手に入るオレゴン州だからこそ、こういう取り組みが出来るのではないかと思います。
④コミュニティサポート
地元オレゴンのGreen Smart Programに所属し、風力発電機を使用してCO2の削減に取り組むなど環境保護に積極的です。それ以外にもたくさんの取り組みがあります。たとえば、ポートランドの学生を応援する基金の支援するためチャリティービールを作ったり。
地元フッドリバーの河はウォータースポーツが盛んな地域。カイトボードをはじめとするスポーツ大会のスポンサーになったりも。
ちなみに、公式HPの一番下には常に河と風の様子が分かるよう、webカメラの映像が映し出されています。
⑤もちろんビールも旨い
スクロールするのが嫌になってしまうくらいの受賞歴。coreシリーズではアンバーを始めとする醸造所の定番品を。northwest スタイルのIPAはまずはここからお試しください。
2005年にはいち早くsessionシリーズを発表し、セッションIPAやダークラガー、ウォーターメロンウィートなど低アルコールながらフルフレーバーのラインナップを季節に合わせてリリースしています。近年注目のメキシカンラガーは現地でかなり人気だそうですよ。
pubシリーズではパパイヤを使ったIPAなど、モダンで実験的なスタイルにも挑戦しています。また、Brewmaster reserveやBarrel Ageシリーズではギークの皆さんも唸るエクストリームなものも限定品としてリリース。5つのレンジで非常に面白いビールを作っています。
The Art & Science of Bourbon Barrel Aged Beer from Full Sail Brewing on Vimeo.
ちなみに、オレゴンから送って頂いて試飲したピルスナーが本当に美味しくて、CRAFT DRINKS的pilsner of the yearの暫定一位を獲得しております。ド定番のピルスナーが美味しいということは改めてスゴイことですし、素直に素晴らしいことだと高く評価したいと思います。
まだまだ書きたいことは山のようにあるのですが、今日は一旦ここまで。次回も大発表の予定です!