コミックマーケットでの新刊「Beyond Beer クラフトビールのこれからを考えるヒント」について

先日お伝えした通り、7月末からしばらくイベント参加が続きます。今週末の8月13日にコミックマーケット、翌日14日はおもしろ同人誌バザール主催の「おもバザ大崎」に参加致します。これに合わせて新しく本を作りました。その名も「Beyond Beer これからのクラフトビールを考えるヒント」についてです。

“Beyond Beer”(ビヨンドビール)という言葉は聞き慣れないと思いますが、実は私たちお酒を愛してやまない人間と密接な関係を持っています。そして、すでに数年前から私たちに影響を与えています。

ビヨンドビールは大手ビール会社が今盛んに推している概念で、彼らが考える「ビールを超えたもの」を一つにまとめたものです。googleで検索してみても日本語では投資家向けのレポートの要約に少し出てくる程度でそれが一体何を示すものなのか、どういう前提のものとして生まれたのかについては全く語られません。もうこの流れは来ていて、言われてみれば「ああ、なるほど」という話なのですが、ビヨンドビールという視点で整理されて来なかったと考えて今回CRAFT DRINKSの新刊として取り組んだわけです。

本書ではビヨンドビールという概念の説明、そして具体的な内容について解説し、日本を含む大手の動きを確認します。ビヨンドビールがどういうもので、どういう部分をカバーしているかを考えると、それに応じて自然とクラフトビールという存在の再定義と言いますか、ビヨンドビールによって規定し直されるのではないかと考えています。お酒の構成要素にビールがあり、ビールの構成要素にクラフトビールがあるとするならば、お酒全体に通底する大きな流れの影響を個別の要素は必ず受けるでしょう。その時、クラフトビールは今までとは異なった何かを意識せざるを得ないと思うのです。

まだ始まったばかりの流れなので今後どう進んでいくのか予想もつかないのですが、マスマーケットにおいてはビヨンドするしか生きる道はないと断言して良いでしょう。となると、クラフトブルワリー側もこれを前提に行動指針を柔軟に変更していかねばなりません。今回の新刊は大分ビジネス、マーケティング寄りの視点ですが、お酒のマーケットは世界と連動しているのでこういうマクロな動きを知っておくのは損ではないと思います。最終的に結構なボリュームになってしまいましたが、お目通し頂ければ幸いです。

ということで、皆様よろしくお願い致します。コミックマーケット、おもバザ大崎共に見本をご用意致しますのでご来場の方は私どものブースにてご覧くださいませ。13日のコミックマーケットの出店場所は東“マ”46bです。 翌日14日のおもバザ大崎では早い物順で場所が決まるので確定次第各種SNSでご案内申し上げます。

なお、イベント終了後在庫のある場合はBASEにあるCRAFT DRINKSの本屋に全種アップします。こちらについても作業終了後ご案内差し上げますので追ってご確認頂ければ幸いです。