ドリーフォンティネン、新しいフェーズに

緊急ニュース!ランビックの作り手、3fonteinen(ドリーフォンティネン)が自社醸造ランビックをブレンドしたとの情報が出ました。ブレンダーからブルワリーに移行しつつある、ということですね。非常に楽しみになってきました!

ドリーフォンティネンのfacebookアカウントにこう掲載されました。英語が併記されていたので、そちらだけ引用します。

About 2,5 years ago, Armand & Michael tasted the young lambic brewed in 2012 on the new brewing installation. In the meantime, those very first brews evolved to 3 year old lambics and they were blended in autumn 2015 in our most recent Oude Geuzes… Of these, there are even some blends containing purely 3 Fountains lambics.
およそ2年半前、アルマンとミヒャエルは新しく入れた醸造設備で2012年に醸した若いランビックをテイスティングしました。いつしか時は経ち、最初の原酒は3年ものになりました。2015年秋にブレンドした我々の一番新しいブレンドのアウドゥグーズにはそれが入っています。完全にドリーフォンティネン製のランビックが含まれているのです。

ブレンダー?ビールを作っているのだから、元々ブルワリーでしょ?と思われた方、鋭いです。詳しくご説明致しましょう。

自社で麦汁を作り、発酵、ブレンドを行ってランビックを生産している作り手だけでなく、ランビックの場合は他社が作った麦汁を購入して独自に樽熟成、ブレンドしている人たちがいます。前者をブルワリー、後者をブレンダーと呼んでいます。実はドリーフォンティネンは今までブレンダーだったのです。

2012年、ドリーフォンティネンは醸造設備を導入し、自分たちで麦汁作りを行うようになりました。しかし、主力商品であるグーズは「若い原酒」と「古酒」をブレンドしたものです。今までは他社に譲ってもらった麦汁からランビックを作り、保有する幾つもの酒齢のものを必要の応じてブレンドを行っていました。自社製造の原酒に古いものが無かったのでどうしようもありませんでしたが、とうとう自社原酒のブレンドされたグーズの製造に入ったわけです。まだ全量自社醸造ランビックというわけにはいかないのでしょうから、完全なブルワリーとは言えないかもしれません。でも、これから徐々にその方向へ向かうのではないかと思います。どう変わっていくのか、一人のランビックファンとしてとても興味があります。

自社醸造ランビックもいくらかあるわけですし、これから手に入りやすくなるのだろうか?という疑問が出ますが、恐らくしばらくは品不足が続くはずです。上述した通り、「古酒がないと主力商品であるグーズが作れません」から、保有する原酒を一気に全部使い切るわけにはいかないのです。翌年以降のために必ず取っておかなくてはならない。つまり、一度に増産するのは不可能だということです。悩ましいですね・・・。

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ランビックについてもしご興味があれば是非こちらを読んでみてください。ランビックについて体系的、そして詳細に解説している日本語の本「ランビック―ベルギーの自然発酵ビール」です。サワーエールを考える際、避けては通れない「ランビック」というベルギー特有の自然発酵ビールを知るには最高の一冊です。こんなにまとまった書籍はありません。著者の山本氏がご自身でランビックの醸造所を訪問し、現地で撮影された貴重な写真も多数掲載されています。ランビック自体の歴史や各醸造所の遍歴、そしてランビックのテイストや特徴を極めて詳細にまとめていらっしゃいます。

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以前、ドリーフォンティネンに関してこういうものも書いたので、是非お目通しください。ドリーフォンティネン、2017年にソーシャルセンター開設