クラフトビールとママチャリの関係

緊急事態宣言が出され、家に閉じ籠もることも多くなりました。GWも間近ではありますが、東京都知事から「stay home週間としましょう」と発表もあり、今年はそういう感じになりそうな気がします。緊急事態宣言ももう1ヶ月延長という話題も出ていますし、遠出はなかなか難しいのかもしれません。仕方ないのだけれど、何だかなぁ、、、

不要不急ではない買い物が数日おきくらいに必ずあるもので、たとえば冷蔵庫を開けた時や料理している最中に「あ、お醤油とお米がもうほとんどない。早めに買わなきゃ。」と気がつきます。ちょこちょこ買い物に行くのも何だか気が引けるので、私は一度に結構な量をまとめ買いすることにしています。お米を買った日にはちょっとした筋トレなんじゃないかと思うほどの負荷が全身にかかるわけです。帰り道、両手に大きく膨らんだ袋をぶら下げて、

はぁー、重たい。もうヤダ。ここで全部ぶちまけてしまいたいっ!!

などと心のなかで叫びつつ歩を進めるわけです。ついでにいっぱい缶ビールも買うからいけないんですけど。普段あまり運動をしていないことがここに来てだいぶ裏目に出ているわけですが、これまでの様々な不摂生について振り返るしかない。誰のせいなのかと訊かれれば間違いなく自分なので、唇をぐっと噛み締めて家路を急ぐのでした。

その時、ふと思ったのです。地元で行う普段の買い物のようにちょっとした距離であれば重たいものを持って帰るのも許せるのですが、何kmもの長距離だと流石に嫌だよなぁ、と。amazonや楽天でポチッとしちゃえばいいや、と思ってしまう。商品の1つの単位が大きくて重たいとやはり持ちながら活動するにはちょっと不利ではないか。

思えば、昔仕事用にMacbook Proの16インチを使っていたのですが、確かあれは2kg以上あったと思います。出先に持って行こうとすると結構な重さなのです。現在Macbook Airに乗り換えたおかげで700gほど重量が減りました。たった700g減少するだけで相当楽になったのを実感します。背中に負荷がないだけで気持ちもこんなに軽くなるのかと買い替え当時はびっくりしました。

さて、話をビールに移しましょう。期限付き酒類小売免許が付与されるようになり、取得した飲食店で瓶や缶の販売が可能となりました。グラウラーへの量り売りも出来るようになったので「お、これはクラフトビール普及に追い風なんじゃ?」と思うわけです。グラウラーのこと、グラウラーの取り扱いについて東京・恵比寿のNight Owlさんの動画が分かりやすいと思いますので、是非こちらをご覧ください。

私も1つ持っていて試しに使ってみたこともあるのですが、とても便利なものです。皆様にもこれを機に是非ご利用頂きたいと思います。

 

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My #growler by #growlerwerks now that it’s available in Japan because the government permits the restaurants and bars to get temporary liquor license to do beers to go.

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しかし、それと同時にこんな疑問も浮かびます。

グラウラー込みで人間は何kgまで持って歩けるのだろう?

もちろん車で移動される方にはこの点は全く支障ないと思います。駐車場完備のパブやブルワリー併設タップルームでグラウラーに詰めてもらうのだろうし、詰めてもらったグラウラーは後部座席かどこかに置いておけば良いです。グラウラーがいくら大きくても、複数のグラウラーを持って行っても全く問題にはならないでしょう。

問題は都会の場合です。駐車場もなく、基本的に電車と徒歩を組み合わせて行く場合を考えてみたいと思います。たとえばグラウラーが0.5kgだったとして、ビールを1L詰めてもらったら総重量はおおよそ1.5kgになります。アメリカでよくある64ozのものなら約2Lなので総重量は2.5kgほどでしょうか。ガラス製だったらきっともっと重たいでしょう。移動に電車を使うにしても背中のリュックにはそこそこの重量の液体があって、お店から駅、そして駅から自宅までは歩くわけです。歩く距離にもよりますが、Macbookの経験から考えるとかなりしんどいのではないだろうか。

グラウラーにビールを詰めてくれる場所を英語でGrowler Filling Station(グラウラーフィリングステーション)と言ったりしますが、ちゃちゃっと歩いていける距離にステーションがあるのが最高なのです。もう少し広げたとしても自転車でひとっ走りすれば良いくらいの範囲でしょうか。液体が重たいのは仕方ないので持ち歩き距離が短いほうがいいなぁと思うわけです。これを機にグラウラーを利用した量り売りを日本に定着させようと思った場合、結構狭い範囲にステーションが無いと日常生活に溶け込んでいかないのではないだろうかと考えるようになりました。もう見かけなくなってしまったけれど、ボウルを持ってお豆腐屋さんに絹ごし豆腐買いに行くくらいの感じが本来なのだと思うのです。

ちょっと思い浮かべてみてください。普段生活するのに必要な物資を補充するためのお店は自宅の周り、駅までの経路に大方揃っていると思いますが、それは大体ママチャリで行ける範囲ですよね。その「ママチャリ生活圏」にステーションがあったら普及するのではないかと考えました。平時であれば鶏と卵の話のようにグラウラーの普及とステーションの増加のどちらが先かという議論にもなるのですが、今回のコロナ禍でステーションが一時的に増えることは確定しています。なので、それをポジティブに捉えてママチャリ生活圏にクラフトビールを溶け込ませていければ良いなぁと思っています。

クラフトビールがハイパーローカル化していると以前書きましたが、要するに「ママチャリ生活圏にクラフトビールを」ってことなのかもしれませんね。