6月6日、COMITIA136に新刊「クラフトビールと地ビール、流通と地域について」を携えて参加致します
何のひねりもなくてすみません。タイトルの通りなのですが、6月6日の今日、東京ビッグサイトで開催されるCOMITIA136に参加致します。色々あって煮詰まりすぎていて、告知が当日になるという大失態をおかしてしまいました。本当に申し訳ありません。
また性懲りもなく新刊を出します。「クラフトビールと地ビール、流通と地域について」というものです。
先に断っておかねばなりませんが、問題作が出来てしまいました。正確に言うと、「正確には分からないと分かっていることを何とかしようと悪足掻きをしたらちょっと分かった気がしたけれど、分からない部分はますます分からなくなって、もうどうしたら良いのかよく分からん」という本になってしまったのです。
実はこのテーマについてはずっと取り組みたいと思っていたのです。JBAはクラフトビールは地ビールと同義であると言っているけれども、果たしてそれは本当に同じなのだろうか?とか、地ビールとはそもそも何だったのか?とか、2012年から2014年にかけて言葉としてクラフトビールの認知が広まってきた時に何を捨てて何を得て地ビールはクラフトビールへと生まれ変わったのだろうか?などという疑問がずっと心にあったのです。
今回上記疑問点を踏まえつつ、作られる場と消費される場の関係を中心に調べて書きました。自分自身にとって新しい発見もあって苦しみながらも取り組んで良かったと思う反面、統計的クラフトが定義されていないおかげで全くデータがなくて何一つ分からない事柄にたくさんぶつかりました。それを補強するべく、私自身が実際に見聞きしたこと、公開されているデータを基に出来る限りそのぼんやりとした姿に輪郭を与えようと努めました。その結果、日本のクラフトビールは地産地消ではなくて地産都消、もしくは都産都消に近く、もはや地ビール的ではないのではないのか、という結論に達しました。状況証拠ばかりで断言できないのですが、CRAFT DRINKS的には今のところそういうことになったのです。
COMITIAは明日開催だというのに、心のどこかで地産地消であるはずだという気持ちもあったし、まだ見つけていない事実があるかもしれないという焦りが抜けなくてついさっきまで調べに調べていました。悪足掻きですよね、本当に。どこで線を引くかは締め切りしかないのですね。もう流石にデッドラインだということで昨夕入稿し、仕上がったものを引き取ってきました。
今手元にある情報でやるだけやりきったとは思う。でも、絶対まだ足りない。悔しいなぁ。その意味では今回の私の書いたものは土台作りで、改定作業はこれからずっと続いていくことになるでしょう。異論反論は大歓迎です。私の知らない情報があるのなら是非教えて頂きたい。そして、皆さんと現状を共有し、これから進むべき方向について大いに議論したいと思っています。
それでは、東京ビッグサイト・青海展示棟のCOMITIA136の会場でお目にかかりたいと思います。CRAFT DRINKSはホールAとホールBの連絡通路そばの島、「く19b」です。