【補足】実は以前からこういう問題意識はありました

ビールのあり方を考える Ronald Mengerink氏の言葉と題して、De Dochter van de Korenaar(ドクトルヴァンドゥコールナール醸造所)のRonald Mengerink氏が12月2日にfacebookに投稿した一文をご紹介しました。多数の方にお目通し頂き、シェアもして頂いたことを感謝申し上げます。

さて、そこから拾える論点を挙げて今後考えてみたいと思いますが、議論の前提となるのでまずは氏の文章に目を通しておいてください。前回は敢えて氏の意見の紹介だけをしましたが、それに先じて”Beer Firms”に関する問題提起をした文章がありますので下記もお目通しください。原文は2014年に発表された記事で、その解説を2016年頃に大阪の大月酒店が書きました。原文の末尾にはこの主張に賛同し署名したブルワーの名前が多数挙がっています。正に現代ビールシーンを体現する錚々たる面々です。以下に日本でもお馴染みの方々を何人かピックアップして列挙しておきます。

Yvan De Baets and Bernard Leboucq (Brasserie de la Senne)
Jean Van Roy (Brasserie Cantillon)
Kris Herteleer (Brouwerij De Dolle Brouwers),
Pierre Tilquin (Gueuzerie Tilquin)
Jef Van den Steen (Brouwerij de Glazen Toren)

Belgium’s craft brewers sound the alarm (原文)

「醸造家のいない委託醸造会社はクラフトなのか?」
“BEER ARCHITECTS” ビール設計士について1
“BEER ARCHITECTS” ビール設計士について2

記事が発表されてから5、6年経つわけですが、Ronaldさんの発言を考慮すると残念ながら状況は好転しているとは言えないようです。それほど根深い問題なのです。

日本も似たような状況にあると思います。そして、今間違いなく流れがきていると思うからこそ、良い流れにしてブーストさせたいと心から思うのです。そのためにももっともっと議論すべきですし、しなくてはならないと考えます。