常陸野ネストビール、タップマルシェに導入?

またまた日本経済新聞電子版にものすごいニュースが出ました。

キリン、他社ブランド展開 クラフトビールに活路

詳細については会員登録して原文を当って頂きたいのですが、簡単にまとめると「ネストビールを今夏樽生でキリンが販売し、今春に首都圏で1000店に置く専用サーバーで提供する」ということ。・・・ん?明言は避けているようですが、「今春に首都圏で1000店に置く専用サーバー」ってことはタップマルシェのことでは?

タップマルシェについては以前書きましたので、まだ読んでいらっしゃらない方はこちらをどうぞ。

タップマルシェとその意図 1
タップマルシェとその意図 2
タップマルシェとその意図 3
タップマルシェとその意図 4
タップマルシェとその意図5

実はすでにタップマルシェのサイトが出来上がっていて、こうあります。色々仕掛けていくことは前もって言ってあったのです。

旬の美味しいものが集まる市場のように、
タップ・マルシェのラインアップも変わります。
美味しいビール、楽しいビール、優しいビール、厳しいビール(?)
そんなビールがあるかどうかは分かりませんが、
ジャンル、枠組みにとらわれることなく
タップ・マルシェが良いと思うビールをセレクト。
ビールとの新しい関係を進化させていきます。
これからどんどん増えるラインアップにご期待ください!!

私どもで以前下記のように指摘しました。

スプリングバレーでは様々なデータを取りながら試験醸造を繰り返し、お店限定品のテスト販売を繰り返してきました。それぞれの商品への反応もデータベース化されていることでしょう。グランドキリン、ヤッホーブルーイング、ブルックリンブルワリーの商品も同様で、それぞれ被らないようにポートフォリオを作ってくるはずです。何種類展開されるのか、シーズナル商品はどう展開されるのかなどは非常に気になります。

当初CRAFT DRINKSは囲い込みを念頭に自社ブランドしか展開しないのでは?と考えておりましたが、今回の流れはちょっと予想とは違ったようです。いや、違ってはいないのかも・・・うーん。幾つか疑問点が生まれるのですが、まだ確定的な情報が何もないので今のところは発言を控えておきたいと思います。追々情報が出てくると思いますので注視して参ります。

さて、この一報だけでもタップマルシェのポテンシャルが半端ではないことが証明されたと思います。クラフトビールの認知拡大においては大きな躍進を遂げるでしょう。正しく追い風になります。となれば、国内クラフトブルワリーはより高品質なものを醸造してその存在感をアピールしていかねばならないということでもあります。マーケット拡大ということはその分競争が激しくなるということですから。クラフトビールは今年大きな転換期を迎えることになりそうです。