【予告】今年もやります!CRAFT DRINKS BARREL AGE PROJECT 2019

2018年、様々な幸運が重なり、CRAFT DRINKSではとある日本の小さなウイスキー蒸留所より樽を譲り受けました。それを使い、東京・大崎にあるDEVILCRAFTと協力して樽熟成ビールを開発し、合計4種類のビールをリリースしました。

その時の模様は記事にまとめてありますので、今一度お目通しくださいませ。

CRAFT DRINKS X DEVILCRAFT Japanese whisky barrel aged beer coming soon!!
CRAFT DRINKSとDEVILCRAFTのコラボレーション第二弾リリース!
CRAFT DRINKSとDEVILCRAFTのコラボレーション第三弾リリース!

樽熟成ビールの製造は樽の容量に依存するのでなかなかたくさんは作れません。また、樽の風味は使っていくうちに減退してくるので何度も使うことが出来ません。DEVILCRAFTとのプロジェクトは上記リンクの4種で一旦終了となります。

しかし、CRAFT DRINKSは今年もチャレンジします。また新たにとある日本の小さなウイスキー蒸留所より樽を譲って頂けることになり、今年も樽熟成ビールのプロデュースに乗り出します。今回製造をお願いするブルワリーの名称はまだ公表できませんが、CRAFT DRINKSがその技術とイマジネーションを高く評価する若いブルワリーです。きっと素晴らしいものを醸してくれることでしょう。皆様、期待していて下さい。時期が来たらこの場で改めてご紹介致します。

さて、CRAFT DRINKSがなぜ樽熟成ビールをプロデュースするのかについて少しだけ綴っておきたいと思います。

世界のクラフトビールシーンでは樽熟成させたビール、BARREL AGED BEERがとても高い評価を得ています。元々入っていたお酒の風味や木材の香りなどがビールに移り、ホップやモルト、発酵では生み出すことの出来ない味わいが付与されて全く違う次元のものになるからです。しかし、その管理は困難を極めます。雑菌汚染のリスクもありますし、樽ごとに味わいも違います。保管環境にも影響を受けますからコントロールするのはとても難しい。

アメリカにはバーボンウイスキーがあります。ヨーロッパではワインもたくさん作られています。これらの国では中古樽の調達は比較的容易で、トライアンドエラーを繰り返す中で精度を高めてきた歴史があります。しかし、日本の場合樽製造メーカーは極めて少なく、中古樽もなかなか手に入りません。バレルエイジに興味があって取り組んでみたいと考えているブルワリーは数多くあると思いますが、そもそも樽が入手できずチャレンジすら出来ない状況があるわけです。シーンを眺めていて、それを何とかしたいとCRAFT DRINKSではずっと考えていました。人間誰しも初めは未経験。やってみなければ分からないことがたくさんあります。たまたま伝手があってCRAFT DRINKSではウイスキー樽を入手することができました。それを意欲的なブルワーに預け、実際に樽に触れながら知見・経験を積んで頂ければと思っています。

ここはクラフトビール後発国である日本です。時間はかかっても地道にコツコツやっていかねばなりませんが、バレルエイジに関して言うとそのチャンスすらありませんでした。それはおかしい。私は醸造家ではないので、こういう形でブルワーを応援しファンの皆様とバレルエイジビールについて一緒に考えていけたら、そしてその結果シーンに対して貢献ができたら嬉しい。そう心の底から考えています。