SLOWHAND
前回、このように文章を締め括りました。
そんな想いからパブで語らいながら気軽に毎日でも飲んで頂けるお酒を作ろうと考え、私たちはダークマイルドを作ることにしました。
麦酒倶楽部ポパイのカウンターでstrange brewingのビール片手にこのイングリッシュスタイルのビールの名前をどうしようかと話し合っていた時、ふと浮かんだのがSLOWHANDという言葉でした。メニューを見るとよく分かるのですが、strange brewingのビールには音楽から由来する名前が付いていることが多いです。原曲を知っているとニヤリとする感じです。
The Clash / London Calling
The Clovers / Love Potion Number 9
曲名ではないけれど、”Funky JB India Brown Ale”というものも。James Brown御大のことですね。
楽しそうに語らいながらビールを飲んでいる皆さんを眺めながら、思いました。
パブで語らいながら気軽に毎日でも飲んで頂けるお酒というものはどぎつくてせっかちなものではなく、滋味深くスローなものであって欲しい。現代社会は忙しなくて息つく暇もなかなか無いのですが、仕事帰りや週末の夕暮れ、なんとなくこの一杯を飲みながらゆったりとした時間を過ごして頂ければこんなに嬉しいことはありません。そうしてふとEric ClaptonのSLOWHANDというアルバムのことを思い出したのでした。緩く重たすぎないビートに渋いストラトキャスターの音色。スローでブルージーなのもしみじみ良いなぁ、なんてそこそこいい歳になってきたせいかしら(苦笑)
そんな想いを込めて、私たちはこのビールをSLOWHAND DARK MILDと名付けることにしました。