昔の本が今更バズりまして・・・

事の始まりは先週金曜日です。こんなツイートがされました。

東京・神楽坂にあるBar Palinkaさんが何故か昔私が書いた本をお持ちで、それをこう評してくださいました。4年前の夏に出した古いものです。私の中では随分過去のものという認識で半分忘れかけていたのですが、お酒のプロの方にそう仰って頂き、非常に嬉しく思いました。有り難いことです。twitterでのことはtogetterにもまとめられておりますので良かったらご覧ください。

元々のツイートが140万インプレッションを超え、「いいね」も1,4万件。波及して私のアカウントへの通知も止まりませんでした。こんなことは生まれて初めてなので正直戸惑ってしました。知らない間に私のことを知ってくださる人が増えるのは嬉しいと感じる反面、私ではないワタシがどんどん膨張していくような気もしたのでした。

この本についてちゃんと断っておかねばならないことがあります。この本は私が2018年、2019年に東京にある政策研究大学院大学にて行った特別講義の内容に追記、改変してまとめたものです。至って真面目な論考ではありますが、決して学術論文ではありません。そもそも私は博士はおろか修士も持っておらず、ただの酒屋さんです。一人の酒屋が一生懸命飲んで真面目に調べて書いただけなのです。まずこの点はご理解頂きたく存じます。

上記ツイートのおかげで、クラフトビールに興味があるけれどよく分からないと仰る方がご所望になり、幾つものメッセージも頂戴しました。もちろん真っ当なことを書いています。内容にはそれなりに自信はあります。けれども、これを読めばクラフトビールとは何かが分かるわけではありません。むしろ「クラフトビールが分かりにくい理由を出来るだけ分かりやすく説明している」というのがこの本に関する正しい位置づけであると著者自身は考えています。クラフトビールという概念があらゆる人に等しく分かりやすかったらこんなに揉めるはずがないのですから。

そういった視点でこの本に接して頂けると著者としては非常に嬉しいです。ただ、変化の激しいクラフトビールおよびそのシーンについて触れているので内容もすぐに古くなります。ちゃんとアップデートしなくてはならないと考えており、多数のご希望も頂いておりますので今回大幅な改定をして再リリースしようと思います。クラフトビールの今とこれからを真面目に考える本 改が予約商品としてBASEの本屋にアップされております。2〜3週間後に出る予定です。よろしければお読みになって下さい。

上述の本は射程を広くしていてつまみ食いはしやすいですが、より具体的にクラフトビールとは何かを考えてカッチリした話をしているのが昨冬に出したクラフトビールの諸相という本です。クラフトビールビジネスやハードセルツァーなどを含む周辺領域にも関心のある方は是非こちらを御覧くださいませ。

ということで、9月3日にCOMITIA145に参加するべく新刊も書かねばならないのに、昔の本が今更バズってしまい、改訂版のリリースという大仕事が舞い込んできてしまいました。体を壊さない程度に頑張ります。進捗については随時各種SNSアカウントでご報告申し上げますのでご確認下さい。