11月22日、第三十一回文学フリマ東京に参加します

久し振りのお知らせです。掲題の通りですが、文学フリマに参加することが決まりました。またフルスイングした新刊本を出そうと思いますので、皆様よろしくお願い致します。

思えば今年の初めのことです。当選していたので今年のGWはコミックマーケット98に向けて一生懸命準備をしていました。しかし、コロナウイルスの影響でイベント自体が中止となってしまったのです。準備も進めていましたし、結構がっかりはしたのですが、状況を考えれば仕方ありません。エントリーは冬にスライドという形で気持ちは切り替え、一旦仕切り直そうと思っていた矢先のことです。こんな発表が・・・

がーん。冬もやらない、と。ショック過ぎて呆然としました。すでに書いてあった7万字近くの原稿を前にじっと手を見るわけです。どうすんの、これ、マジで。

もちろんコミックマーケット準備会の判断は正しいと思いますし、世間の状況も考慮しつつ来年春に向けて皆さん準備を始めることでしょう。しかし、出したいと思っていたものがこのままボツになるのは悔しいなぁという思いは私の心の中に確実にありまして。そんなこんなで色々と調べていたら「文学フリマ」と出逢いました。

文学フリマの公式ウェブサイトにはこうあります。

文学フリマとは?
文学フリマとは、全国で開催されている文学作品の展示即売会です。文学フリマの「場」には一般商業流通には乗らない作品がたくさん集まります。
自費出版の書籍、ホチキスで綴じたコピー誌、手製本の書籍、CDや電子書籍、Tシャツ、豆本、その他……。
本屋さんでも通販でも出会えない、さまざまな形の〈文学〉が一堂に会し、販売・配布されます。
内容も、小説・物語・詩・俳句・短歌・ノンフィクション・エッセイほか、評論・研究書など多岐にわたり、対象年齢やジャンルも実にさまざまです。
既存のジャンルや定義・価値観にとらわれない、自由な発想・斬新な視点から生まれた作品も多く出品されます。
文学フリマは、新たな才能の発掘の場ともなっているほか、プロの作家やライター、編集者が限定版の作品を出品することもあります。

「・・・あぁ、神がいた・・・」

そう、テキスト派の私には正に福音のようでした・・・地味でガチな評論っぽいものを書いているCRAFT DRINKSとしては願ったり叶ったりです。ありがとう、文学フリマ。

世の動向次第ではこちらもまた開催中止の可能性もありますが、これしかない!ということで応募しました。で、ありがたいことに数日前に当選通知がやってきたのです。めでたい。俄然やる気が出てきました。

ただ、幾つか問題が発生しました。GWに出すつもりだった原稿はコロナ禍以前のシーン、特にサプライチェーンおよびバリューチェーンを様々な視点で分析したものでした。このしぶとい感染症によって商流はかなりダメージを受けてしまい、論じていた前提が崩れてしまっているのです。また、期限付き小売免許の付与やそれに伴ったグラウラーの流行など、新しいムーブメントも生まれているので、あの時のまま発表することは難しいだろうと判断しました。

正直な話ゼロからやり直さねばならないくらい状況が一変しているので、どうしたものやら・・・と頭を抱えています。とはいえ、足掻いてみるしかありませんし、こういう追い詰められた苦しい状況を楽しみたいと思います。経過については追ってご報告致しますので暖かく見守って頂ければ幸いです。