5000年前のレシピで作ってみた
非常に興味深い実験についてご紹介します。
アメリカ・スタンフォード大学で5000年前の中国で作られていたビールを再現して作ってみたそうです。youtubeにその動画がアップロードされているので、転載しておきます。字幕も出ますのでぜひご覧ください。遥か古代のビールなんて、ロマンがありますね。
レシピ自体は醸造・貯酒に使用していたであろう陶器を分析して判明したもの。どんな穀物を使用していたかは定かではないので、大麦だけでなくヒエ、百合根、ヤムイモなど色々なもので試作してみたのだそう。気になる発酵については2種で、「口噛み酒」方式と「発芽させて砕いた穀物を炊いてそのまま置いておく」方式。前者は最近の例で言うと、「君の名は。」で主人公・三葉が祠に収めたアレ。どういう味わいだったのかはぜひ動画でご確認ください。
popularmechanics.comの記事はこう伝えています。極めて興味深い指摘です。
The inclusion of barley in the beer recipe surprised Liu, because barley didn’t start appearing in Chinese food until about a thousand years later. Liu suspects that barley was first brought to China for use in alcoholic beverages, and wasn’t used for food until much later.
Liu教授が驚いたのは、その後およそ1000年経ってからでないと中国の料理に大麦が出現しないからです。大麦は元々最初はお酒の醸造用にもたらされ、食用には使われていなかったのでは?と教授は推察しています。
もう少し詳しい内容はスタンフォード大学の公式発表を御覧ください。
それにしてもHistoricalとかAncientって何とも良い響きですね。イマジネーションを掻き立てます。