家飲み品質向上計画⑤ ソムリエナイフ編
家飲み品質向上計画と題して、ご自宅で美味しくビールを飲むためにはどうしたら良いかを考えてきました。仕事柄そういうことを日々考えていて、色々と実験してきた結果を皆様にご紹介したいと思います。スポンジ編、栓抜き編、紆余曲折編、グラス拭き編はそれぞれリンク先でご覧ください。
さて、五回目の今回は「ソムリエナイフ」を取り上げます。
ソムリエナイフってワインを開ける時のものでしょ?
と思った方、するどいです!しかし、半分正解で半分間違い。一部ですが、コルクを打ってあるビールというものがあるのです。栓抜きだけでは飲めません。たとえば、ランビックで有名なカンティヨン醸造所のものは必ずコルクが打ってあります。
ちなみに、コルクは木製だけでなく、木片を固めたコルク、樹脂で出来たコルクも現在流通しています。こちらはスコットランドのBREWDOGのものです。普通はシャンパーニュのもののようにキノコ型で頭の部分が出っ張っています。割りと簡単に手で抜けるのですが、この時はあまりにも硬くて仕方なくソムリエナイフを使いました。
ということで、一家に一個ちゃんとしたソムリエナイフを用意しておきましょう。私は22歳の時に先輩から「この世界でやるなら一生ものだと思って買っておけ!!」と言われて、フランス製のソムリエナイフ”シャトーラギオール”を10年以上愛用しています。よくボディやメタル部分の堅牢さを評価する話を聞くのですが、私は「スクリューの良さ」、特に「コルクの噛み具合」が抜群に良いように思います。(昔はもっと高かったなぁ・・・随分安くなりました。)ちなみに、背中の部分についているのはセミじゃなくて、ハチですからね。
シャトーラギオールは本当に良いソムリエナイフだと思います。私は仕事で使うことも多いのでそれでも良いのですが、やはりお安くはないです。そして、スクリューの刺し方が悪いとボトルのエッジに上手に引っかからず、変な力のかかり方をしてしまいます。そのせいでボトルの端が割れたり、欠けたりすることもあるのです。こういうシングルアクションのソムリエナイフは慣れるまではちょっと難しいかもしれません。力の無い女性にも使いやすいものとしては「ダブルアクションタイプ」をお勧めします。二度に分けてコルクを引けるので、大きな力は要りませんし、ポーンと勢い良く抜けることもありません。ダブルアクションのものが実用的で使いやすいと思います。
分かりやすく使い方を解説している動画もあったので、あわせてご覧ください。3:06〜 ダブルアクションのソムリエナイフでコルクを抜く作業を解説しています。これでワインもビールもバッチリです!!