stone brewing、12月7日にベルリンで醸造したビールを初公開

非常に興味深い記事が出ましたので、ご紹介します。アメリカの超有名醸造所、stone brewing(ストーンブルーイング、以下ストーン)のHPにDEC 7, GERMANY: FRESH STONE BEERという投稿がありました。分かり易い英文なので、冒頭を全て引用したいと思います。

You’re invited to the launch party of the very first beers from Stone Brewing – Berlin!

We’ve finally made it: the StoneBerlin pilot brewery is ready for action. The floor is installed, the pipes are in, and our brewing team is busy at work fine-tuning the new equipment. Brewing, at long last, has commenced at StoneBerlin. Although construction in the larger brewery will still take some time, we’re excited about getting our first brews into production in our pilot brewery. Yes – the moment we’ve all been waiting for is here. Beginning December 7th, 2015, Stone will be delivering FRESH BERLIN-BREWED STONE BEER to our friends in Berlin and beyond.

「遂にベルリンの工場が始まります!2015年12月7日に初めて作ったものをお披露目します!」というような内容です。
ストーンはドイツのベルリンに新工場を構えるということを発表していました。着々とその準備を進めており、遂にベルリンで醸造したストーンのビールがお目見えすることになったそうです。その準備段階から追った動画が公開されていますので、是非ご覧になってください。(醸造所にレストランが併設される予定で、そのお店が動画のタイトルにもなっているworld bistro & gardensです。)

ストーンは非常にホップの効いたビールが人気で世界的に高い評価を得ていますが、ビールにおいてホップの風味は時間とともに必ず減退します。フレッシュなホップの風味を大事にしようとした場合、仕上がってから1秒でも早く楽しむのが良い。(私もベルギーの醸造家と話したことがあるのですが、「熟成させても面白いと思いますが、IPAはいつ飲むべきだろう?」と尋ねたところ、「出荷の当日かな(笑)」と冗談交じりに言っていました。)アメリカから輸出するよりも現地生産した方が輸送時間もかからず、口に入るまでの時間が短い。そのようなフレッシュなホップフレーバー志向のビールにとっては都合が良いのでしょう。ストーンのフレッシュさがこれから欧州を席巻していくのではないかと思います。

ところで、一つ考えてみたいことがあります。
ストーンはアメリカ西海岸を代表する醸造所であり、現在アメリカを代表する一社と言っても良いと思います。ドイツ・ベルリンで醸造されたアメリカを代表する醸造所のビールはドイツビールなのでしょうか?それとも、アメリカビールなのでしょうか?
私は「ストーンのビール」だと思います。クラフトビールはグローバルな存在です。ベルギービール、ドイツビール、アメリカビールなどという形で国による分類をするのはそろそろ無理なのではないかと、この記事を読んで改めて思うのでした。