“craft beer”とは何だろう 連邦裁判所の見解とその衝撃
クラフトビールシーンに衝撃を与えるであろう発表が2015年10月にありました。アメリカの連邦裁判所が”craftbeer”について言及したのです。詳細はこちらの記事をご覧ください。
上記リンクの記事は主にクアーズ傘下のブルームーンというブランドについて話していますが、要点をかいつまんでご紹介するとこうなります。
「ブルワーズアソシエーションが定めた定義に当てはまらない大手の醸造所に対して”craft beer”という言葉の使用を禁止する法律は一切ない、と連邦裁判所が発言した」
以前の投稿で「ブルワーズアソシエーションは意図的に大手が含まれない”craftbeer”の定義を作ったのではないか」と指摘しました。しかし、それは一民間団体の決めたこと。アメリカの連邦裁判所は法律に則って、それを否定しました。これは極めて重要な発表であり、今後じわじわとシーンに大きな衝撃を与えていくと思われます。
「消費者に対する誤認誘導になる恐れがある」という意見もまだまだ根強く、この問題は未だ解決していません。今後さらに議論がなされていくでしょうし、それとは関係なくデファクトスタンダードとしての”craftbeer”が消費者の間に確立するかもしれません。”craftbeer”のアイデンティティはどこにあるのだろう?
ここ日本でも多くの方々と真剣に議論すべきトピックだとcraftdrinksは考えます。