カプラー分解と消耗品交換の解説動画
昨年書いた「成功しているビアバーがやっている5つのこと」というシリーズをたくさんの方に読んで頂いております。その中でも重要なものとして、4回目の「清潔さ/日々のメンテナンス」を今一度ご覧頂きたいと思います。
その時、スポンジやトーションにも触れ、ハードウェアに関しては以下のように書きました。
タップ部分は分解して洗浄してください。サーバーシステムにおいて常時外気とビールが触れているのがこの部分ですから、重要なポイントです。ケグに繋がるカプラーの部分も同様です。
大手ビールメーカーのセミナーではタップ部分の分解および洗浄について說明があります。カプラーについても内部をちゃんと洗浄しましょうとは言われます。しかし、カプラー(ディスペンサーヘッド)の分解については特に教えてくれません。実際、昔私自身が参加した時は一切言及はありませんでした。クラフトビールに限らず、ビールサーバーを使用しているお店でカプラーを一度も分解したことがない方も結構多いのではないでしょうか。
カプラー自体はステンレス製で非常に丈夫な為よほどのことがない限り壊れることはありませんが、Oリングなどは経年劣化しますので時折チェックする必要があるでしょう。古くなって傷んだいたら交換してください。
「えー、急に言われてもやり方が分からないよ・・・」と仰る方もいらっしゃるでしょう。是非下記の動画をご覧ください。難しい専門用語はなく、淡々と作業している風景です。順番に行えば誰にでも出来ると思います。必要な道具はドライバーとペンチ、Oリング交換に使用する細くて小さなドライバーの3点です。(なお、方法をご紹介しているだけで、分解・交換後ちゃんと組み上がらなくても自己責任でお願い致します。)
ちなみに、机の一番左にあるのは「食品グレードの潤滑剤」です。
欧州やアメリカのように日本は自家醸造が合法ではありませんし、この手の情報はなかなか無くて手に入れづらいです。パーツを購入するのも一苦労。クラフトビールが流行しつつありますからこの点も何とか解決したい課題の一つとして認識しています。コツコツ取り組んでいこうと思います。とりあえずはこの動画のことを是非頭の片隅に置いておいてください。