それほどガチらず、なるべくラクして美味しいクラフトビールが飲みたいんですけど、なんとかなりませんかね?

新しい本のご紹介です。ここ数ヶ月引きこもりながら充電し、本を作っておりました。

それほどガチらず、なるべくラクして美味しいクラフトビールが飲みたいんですけど、なんとかなりませんかね?

これはクラフトビールに興味が出てきたけれどまだそんなに慣れていない人、これから飲んでみようと思っている人の本音ではないかと思います。何かのきっかけでクラフトビールなるものがあることを知り、とりあえず美味しいものを飲んでみたいと考えるのはごくごく自然なことだと思います。しかし、まだハマったわけでもなく、初めから本気を出そうにもそもそも本気の出し方が分からないわけです。さて、どうしたものか。

勉強が絶対に必要だと言う方もいらっしゃるかもしれません。まずはビアスタイルの勉強をしよう、次にオフフレーバーの勉強もしようとかよく言われますし。けれども、これは悪手になる場合もあるんじゃないかと思うのです。美味しいものを飲んでみたいのであって、勉強したいわけではないからです。「え、そんなに回り道しないとダメなんですか?」というのが初めての方の偽らざる気持ちだでしょう。実際私がそうでしたし。

色々飲んで経験するしかないというのは正論で確かにそういう面もあるのですが、勉強するのは正直なところ面倒です。なるべくやりたくない。ということで、自身の成功体験、失敗談を振り返り、「それほどガチらず、なるべくラクして美味しいクラフトビールが飲みたいんですけど、なんとかなりませんかね?」に対して私なりに全力で応える本を書いてみたのです。

「それほど」ガチらず、「なるべく」ラクして、なので何もしなくて良いのではありません。絶対に成功すると約束も出来ませんが、この本はたとえばこういう方法もあるんじゃないですかねという私からのご提案です。手にとってくださった方のお役に立てば幸いです。

せっかくなので本書の冒頭部分を引用しておきます。

本書のテーマはタイトルの通り「それほどガチらず、なるべくラクして美味しいクラフトビールを飲む」です。クラフトビールというものがあるということを知って初めて飲んでみようと思う方に向けて、出来る限りラクに美味しいものに辿り着く方法を私なりに考えてみました。私がこれまでにたくさん失敗しながら素晴らしいビールに出会ってきた経験から、美味しいものに出会う道筋というものには幾つかの重要なポイントがあって、各人その形は違えども必須条件を押さえていけば良いものに巡り合うことが出来るのではないかと考えています。
今回筆を執るきっかけになったのは、とある方とお話をしたことからです。その方は体質としてお酒は飲めるし、お酒自体は嫌いではありません。但し、特定のジャンルにこだわることはなく、特別好きなお酒があるわけではありません。ビストロに行けばワインを飲むし、居酒屋に行けば日本酒もレモンサワーも喜んで飲みます。そんな方から、最近クラフトビールなるものについて知ったものの何を飲めば良いのか分からないので相談に乗って欲しいと言われたのでした。
クラフトビールに詳しい人だと思って頂いているのだと思うと少し誇らしいけれども、逆に心配も生まれます。これは失敗できないぞ・・・と。そこで私は色々と考えました。不味いものを紹介してクラフトビールが嫌いになってしまっては元も子もない。かと言って、私が全てのクラフトビールを知っているわけでもない。クラフトビールに関する小難しい本を用意して読ませるというのも何だか気が引けます。初心者中の初心者に苦しい努力や学習を強いることなく可能な限り早い段階から成功体験をしてもらうにはどうしたら良いだろうか。
思案している中で自分自身がどういう道筋を辿って今に至るかを考えてみたのでした。そして、その数々の成功や失敗からエッセンスを抽出し、それを伝えれば何かしらのヒントになるのではないかと思い付いたのです。それをまとめたのがこの本ということになります。
クラフトビールというものに真面目に取り組み、うんうん唸りながら勉強することも大事なことです。けれども、それはとても苦しい。その苦労はこれまでに私が皆さんに代わってそれなりに行ってきましたから、本書を手に取ってくださった方には出来る限り楽をして美味しいビールに辿り着いて頂きたい。そう願っております。
とは言え、出来る限りラクをすると言ってもそのために必要なことは結構たくさんあります。そして、それはお金では解決できない性質のものだったりするので厄介です。仮に既存の方法とこれから私が提示する方法の2つがあるとして、どちらが自分に向いているか考えてみて頂けたらと思います。

ということで、その名も「それほどガチらず、なるべくラクして美味しいクラフトビールが飲みたいんですけど、なんとかなりませんかね?」という本を5月5日に開催されるCOMITIA144で新刊として発表します。CRAFT DRINKSは「か16a」です。見本誌もご用意致しますので会場のブースで手にとってご覧ください。

今回新しい試みとしてCRAFT DRINKSの本屋で予約受付を致します。よろしければご利用くださいませ。なお、即売会が終了し、在庫を整理して委託分の振り分けを終えた後に発送します。少々お時間頂きますこと、予めご了承ください。