11月3日、ハードセルツァーの本を引っさげて東京・神保町にて開催のおもしろ同人誌バザールに参加します

新型コロナウイルスの流行によって催しは尽く中止となった2021年ですが、10月後半から各地で解除となり徐々に再開し始めています。パブでビールが飲めるようになったことも嬉しいですが、即売会も同様に動き出しました。11月3日、東京・神保町のベルサール神保町にて開催されるおもしろ同人誌バザールに私どもCRAFT DRINKSも参加致します。

締め切りを作らないと書けないタチなので自分を追い込むために基本的に毎回何の準備も無く勢いだけで申し込みをするのですが、今回参加するおもしろ同人誌バザールについてはちょっとワクワクしています。公式ウェブサイトにあるように、情報系同人誌にフォーカスしているからです。ここに含意されること、ベースにある精神は極めてクラフトビール的で、完全アナログなテキスト派の私にとっては自らの心の内を代弁してもらったような気持ちになるのでした。

基本的には、
読者に伝えたい「情報」をテーマにまとめられた同人誌を情報系同人誌、とします。
いわゆる「評論・情報」のジャンルに属する同人誌を中心に、ほかのジャンルでも「情報っぽいもの」であればOKです。
食べ物、飲み物、旅行、本、映画、スポーツ、学問、世界の国と地域、文化、家電、雑貨、ライフスタイル、さらには各種の趣味や仕事……。それこそ挙げていけばきりがありません。
サークル参加をお考えの皆さんが
「うちの本こそ、情報系同人誌だ!」
と胸を張れる本であれば、たいがいのものはOKです!
「文字中心じゃないとダメなの?」 いえいえ、そんなことはありません。
表現の仕方も、自由です。

知りたいという欲求は他の誰かに止められるものではなくて、勝手に始めて続けていくものです。私の場合、旨いお酒って何だろうなぁ?とか今お酒は世間にどう認識されているのだろうか?など色々なことを考えながらそのヒントを探す作業をずっと続けています。インターネット上にあるモノ、コトは世の中の全てではなく、まだアップロードされていない現実、事実があることに気がついたからこそそれを記述することは意味があるのではないかと思っていたりするのです。

ふと思うのです。日本においてはホームブルー(自家醸造)は免許の問題で違法になるので禁止されていますが、世界を見回せば合法の国がたくさんあります。そういう国々では興味を持った方が趣味で、つまり自発的かつ自己目的的にビールという形式で創作活動をしています。成果物がお金に変わるかどうかは前提にせず、とにもかくにも作りたいから作るというプリミティブな何かから始まっているというのはとても重要だと思うのです。

現代においてこういう趣味の活動は広く世間に開放され様々な参加者を受け止めるようになっています。自由があるからこそ可能になる、生きるにあたっては完全に不要なものに一生懸命になれることはホモサピエンスと人間を分かつものではないかと思うし、そういう創作活動を通じて生きている実感を得ているという側面も確かにあるのではないかと最近強く感じます。うーん、ちょっと大袈裟かな。

誰かに求められなくてもやりたい奴はやる、そういうことなのです。

コミックマーケットを例に挙げるまでもなく日本にはこういうアマチュアリズムを体現した催しが昔から続いているということを考えると、日本人には生き生きと生きることに独特の強い執着があるのだろう。最終的には成果物のクオリティで評価を受けることはもちろんだけれども、どういう形式であろうが創作をし発表するという行為自体は誰にも認められているというのは素晴らしいと思う。

世の中流行り廃りがあって、同人誌界隈では漫画、イラストという絵画的表現形式を採用する方々が多いし、そういう形式が今求められているのだとも思います。テキストを表現手法に選んだ人たちはその形式が小説であれ、詩歌であれ、エッセイであってもマイナーな存在かもしれない。ま、いいんですよ、好きでやっているんだから。でも、もうちょっと情報関連のものは注目されてもいいんじゃないかとも思ったりするので今回のおもしろ同人誌バザールの企画は嬉しい。運営の皆様に感謝申し上げます。

ということで、今回はアマチュアリズムを今一度確認する意味も込めて手作りで冊子を作ってみることにしました。中綴じ冊子を作るためのホッチキスも買いました。90°回転させて縦に留めることの出来るものです。

で、書いた原稿をadobeのacrobat readerで冊子用に並べ替えて印刷します。

それを重ねて折って、真ん中で留めれば完成。

明日持参するものはHard Seltzer(ハードセルツァー)について書いたものです。日本でも大手メーカーが作るようになってきて徐々に露出が増えてきました。アメリカで人気だとも聞きますし、ちょっと気になりますよね。しかし、いつしか「あれ?これもハードセルツァーになるの?」というような例も散見されるようになったので、ハードセルツァーというものが現在どういう扱いになっているかを私なりにまとめてみたのです。面白い結論に達したので個人的には結構満足しています。結論として私が言いたいのは「いい波が来たから乗っ取れ!」です。「ん?どういうこと?」と思われたら是非明日ベルサール神保町でチェックしてみてください!また、既刊も一通りお持ちしますので見本誌をご覧になってください。3F「も-19」にてお待ちしております。

<イベント概要>
おもしろ同人誌バザール
公式ウェブサイト
開催概要
2021年11月3日(祝)11:00~16:00
ベルサール神保町(全館)及び、ベルサール神保町アネックス
一般入場料   1000円 パンフレット付き
CRAFT DRINKSはベルサール神保町本館3F「も-19」です。

うーん、これだけ書いたのに全然まともな宣伝しなかったな。ははは。