ボトルオンタップ SABU、登場

もうずいぶん前のことになります。麦酒倶楽部ポパイの創業者・青木氏より突然お電話を頂きました。タイトルにある「ボトルオンタップ」というものについて意見が欲しいので見に来て欲しい、と。ちょっと聞いただけですが「あぁ、そうだ、これがあれば未来が変わる」と直感し、すぐにお店に伺ったのでした。

ボトルオンタップの開発のきっかけはこんなことからだそうです。

①ボトルでしか存在していないビールがたくさんあり、特に大瓶にその傾向が強い
②しかし、なかなか1人では飲みきれないし、飲食店もロスを嫌ってボトルビールのグラス販売には消極的
→「ボトルビールを劣化させずに少量ずつグラス販売出来る仕組みは無いだろうか?」という発想に

なるほど、確かにそうです。ワインではワイノットをはじめ、窒素などの不活性ガスを使用した機械が登場していましたが、ビールには今までありませんでした。サワーエールやバレルエイジインペリアルスタウトなどの限定品はケグ詰めしておらずボトルしか無いことも珍しくありません。10%を超える高アルコールビールの大瓶を開けても1人では飲みきれないので、飲みたいけれど躊躇してしまうことも多くありましたよね。また、ボトルオンタップは提供する飲食店の視点で考えても理にかなったものです。一晩で出しきれるかどうか分からないものは開けたいくないし、概してそういうものは高価なお酒ですから尚更です。なるべくロスしたくないので、飲み手であるお客様の要望はあっても諸事情でご希望には添えず・・・といった状況でしたが、ボトルオンタップはそんな不安を払拭してくれます。

青木氏考案のボトルオンタップのプロトタイプを見せて頂き、CRAFT DRINKSから改良点やボトルに関する情報を提供しました。それから数ヶ月、この度遂に完成版がリリースとなったのです。

660ml、750mlの一般的なボトルであればアジャスターを使って装着可能で、接続するホースを既存のタップに繋ぐことも出来ます。また、ピクニックフォーセットを使用すれば冷蔵庫内に入れたまま使用出来るので業態は問わずお使い頂けます。ピクニックフォーセットをはじめとする備品は全て付属しているのでそのまますぐに利用できるのも嬉しいです。希少な大瓶ビールのグラス販売にご活下さいませ。

すでに東京・両国の麦酒倶楽部ポパイ様ではご使用になっておりますので気になる方は是非見に行ってみてください。また、CRAFT DRINKSではこのボトルオンタップをCRAFT DRNKS SHOPにて取扱いを始めます。取扱い説明書などもショップ内でご覧頂けるように致しましたので是非一度お目通しくださいませ。この仕組がきっと皆様のお店の魅力を増してくれると思います。