【パブ向け】世界の銘柄・カプラー対応リスト 2017/11/1追記あり
現在日本にはクラフトブルワリーがたくさんあって飲食店を併設したブルーパブスタイルの醸造所も増えつつあります。それだけでなく、アメリカやベルギーを始めとする輸入ビールの銘柄もかなり増えています。ボトルだけではなくケグでビールを提供するお店もそれに比例して全国的に増えました。飲み手の一人として非常に嬉しい状況です。
さて、ケグからビールを提供する場合、抽出するにはカプラー(ディスペンサーヘッドとも言います)が必要です。ところが、このカプラーについてはちょっと面倒なことがあります。銘柄によってケグに繋ぐカプラーの規格が違うのです。同じだったら楽なのですが、残念ながら全てが共通ではない。欧州、アメリカ、日本ではそれぞれ別々のタイプのものをメインに使っていて互換性がありません。そのケグに合ったカプラーを所有していないと使えませんのでご注意ください。
世界で使われているものはタイプ別に分けると、A・D・G・M・S・U、そしてキーケグとなります。たとえば、日本ではSタイプが主流で、キリン以外の大手3社はこちらを採用しています。キリンのものはGタイプです。アメリカはDが主流でGやSも使われています。欧州、特にドイツではAが多いように思いますが、M、S、Uも一部あります。また、キーケグは完全独立規格のもので別途存在します。ちなみに、国産クラフトビールではSが主流で、CRAFT DRINKSが把握している範囲では一部Gも存在しているようです。
kegworksにこんな記事がありましたので、ご紹介致しましょう。銘柄とカプラータイプの対応リストです。写真付きで非常に分かりやすいと思います。
Keg Coupler List: Picking the Right Coupler for Your Favorite Beer
また、kegrator.comにも同様のリストがありますので合わせてご覧ください。こちらは銘柄のイニシャル順にリンクが付いているので使いやすいでしょう。
Keg Coupler Types for Popular Beer Brands
ケグとカプラーの関係はこれでOKですが、もう一点注意しなくてはならないことがあります。カプラーにガスホース、ビールホースを接続しなくてはなりませんが、そのネジの部分がこれまた色々種類があるのです。日本のものはミリ規格で作られていますが、外国のものはインチ規格だったり、そのインチ規格もネジ山の刻みの違いで数種類存在します。ホース接続部分のアタッチメントもまた互換性がなかったりするのです。カプラーを選ぶ時は何タイプなのかをしっかり確認するだけでなく、アタッチメント部分にも注意して下さい。
2017/7/24追記
ご指摘が合ったので一点追記致します。上記で「国産クラフトビールではSが主流で、CRAFT DRINKSが把握している範囲では一部Gも存在しているようです。」と書きましたが、国内最大手クラフトブルワリーであるヤッホーブルーイングがキリンビールと提携し、キリンビール滋賀工場で生産されているものがGで流通しております。佐久で生産されたものは以前Sタイプでしたが、切り替わってキリンのスタンダード同様Gに移行しています。
2017/11/1追記
日本ではまだ流通していないようですが、アメリカにはUnikeg(ユニケグ)というものがあります。以前これについて書いたので、ご存じない方は御覧ください。アメリカ国内流通向けなので基本的にサンキーDでしたが、現在サンキーSも出ています。ソースはこちらからどうぞ。