何故ユニケグをアメリカで作っているのか?

Mar 15, 2017

先日、キーケグのオフィス、工場にお邪魔してきましたと書きましたが、それをキーケグの公式アカウントでもご紹介頂きました。何だかとても嬉しいです。ありがとうございます。

さて、今日は訪問した際に伺った話を綴っていこうと思います。今回はユニケグ(Unikeg)についてです。

昨年、「【要ブックマーク】ビール樽の種類を押さえておこう」と題した3回シリーズで世界で流通している様々なケグについて書きました。【要ブックマーク】ビール樽の種類を押さえておこう②でユニケグ(Unikeg)のことをご紹介しています。初めての方もいらっしゃると思いますので、内容をおさらいしておきましょう。

keykegを製造するlightweight container社より新しい容器が今年発表されました。その名も“unikeg”(ユニケグ)。ユニケグはキーケグとパブケグの中間のような存在と言えるでしょう。恐らくアメリカ国内消費が念頭にあり、生産工場がアメリカ国内に建設されています。おかげで欧州から輸入する必要がなくなりました。すでにアメリカ50州全てに配送可能なしくみが整っているそうです。なお、サイズは20Lと30Lの二種類。

キーケグの特許技術を応用し、外装は無し。ユニケグ全てをプラスティックのゴミとして廃棄可能です。そして、専用カプラーではなく、アメリカで広く採用されているサンキーDシステムを採用。これは地味に大きな変更で、普及を推し進める大きな要因となるでしょう。とはいえ、こちらは内部のバッグの中にスピアが入っており、抽出方式は「強制カーボネーション」。「捨てるのに全く困らないパブケグ」だと考えれば良いと思います。

キーケグとの大きな違いを挙げると、「茶色のパッケージで遮光性は完璧ではないこと」と「ガスが液体に触れる構造であること」です。テクノロジーとクオリティを追求する同社ですから、本来であればアメリカ国内であってもキーケグを使うべきでしょう。ユニケグをアメリカ国内で推す意味が今ひとつピンと来なかったのです。しかし、担当のロバートさんから発せられた言葉に思わず「なるほどねぇ〜」と感心したのでした。

「アメリカはとても広い国で端から端まで運ぶとなるととても時間がかかる。しかし、多くの場合醸造所のある地元の消費がメインで、作ったらすぐに出荷し、お店に届く。そして、アメリカ人はたくさん飲む。だから、キーケグのように長期間品質を保つ能力はアメリカ国内のローカルマーケットにおいてはオーバースペックなのです。」

なるほど、Drink localなのですよ。バンバン海外輸出をするような会社は別として、基本的に州内での消費が中心であると配送にもそれほど時間はかからないし、肝臓の強いアメリカ人なので繋いでから飲みきるまでの時間も短い。フレッシュなものがガンガン回る環境が出来上がっているということなのですね。まさか、オーバースペックとは・・・

その意味で言うと金属ケグでも良さそうなものですが、一定以上のボリュームが出てくるとワンウェイケグであるユニケグは最高です。問屋、酒屋にケグを預けっぱなしにして回収しなくても良いというのも業務コスト削減に大きく貢献します。金属ケグと同じサンキーDシステムを採用しているのも重要な点ですね。うまく出来た仕組みです。

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