家飲み品質向上計画① スポンジ編

東京、大阪のような大都市であれば帰りがけにふらっと寄れるビアパブもたくさんあるでしょう。ちょっと電車に乗れば選びたい放題。都会はいいんです、人もお店もいっぱいですから。しかしながら、クラフトビール人気は上がって来てはいるものの、まだまだ地方にはお店が少なくて「飲みたいものはあるのに、お店がない」という状況ではないでしょうか。必然的に「家飲み」も増えてきます。都会であっても時間の関係で家飲みになることは当然たくさんあると思います。ご多分に漏れず私もそうで、家飲みの品質向上が目下最大の急務なのです。

CRAFTDRINKSは家飲みのレベルを向上させるため、様々な実験をして参りました。その結果得られた情報をこれからいくつかご紹介したいと思います。

初回の今日は「グラスを洗う時に使うスポンジ」のお話。ポイントは2つです。
①グラス専用のスポンジを用意すること
油ものを洗ったスポンジでグラスを洗うと、グラスに油をこすりつけていることになります。油のせいで泡持ちが悪くなったりします。きれいなグラスの方が気分よく飲めていいですね。
・・・ここまではインターネット上、雑誌などでもよく言われていることです。普通。当たり前。ここで思考停止してはいけません。CRAFTDRINKSはその先に行きます。

なんで泡持ちが悪いといけないの?

ここです、ここを考えないと全く意味がないのです。
泡持ちを重視するのは「泡が香りと苦味を呼ぶ」からです。フムロンとか、核とか、凝集とか、発散がうんぬんに関する詳しい説明は今後に譲るとして、「泡の有無、泡の多少によって飲んだ時の印象が全く変わる」。まずはここを押さえましょう。泡なしと泡ありでビールを飲み比べると味わいが全く違うことに気が付きます。泡によって生まれる変化があるということです。

泡自体は正義でも悪でもありません。それを飲み手がどう評価するか、ここがとにかく大事です。あなたが泡があった方が美味しいと感じるなら、それが正解。「このビールは泡を立てると美味しくないなぁ」と思えば、泡なしで注げば良いのです。どんな種類の液体に対してもとにかく分厚いクリーミーな泡を求めるような風潮はクラフトビールシーンにおいてはすでに何周も周回遅れです。
「意図的な泡のコントロール」が大事だとCRAFTDRINKSでは考えています。「泡持ちの良い状態が欲しい」のにグラスに油がついていては狙った通りになりません。目的達成に対する阻害要因は事前に排除しておく、つまり常にグラスはきれいにしておくのが良い。故に、スポンジはグラス専用のものを用意すべきです。

②スポンジはゴッシュ一択(経験談)
グラスについてはものすごくたくさんお話ししたいのですが、今回はスポンジだけに絞って書きます。上述の通り、きれいなグラスが良いのは気分が良いというだけでなく、「コントロールが出来る状況」だからです。CRAFTDRINKSは常々「クラフトビールはクロスオーバーな存在だ」と言ってきました。ビールを飲むだけでなく、ワインやウイスキーも飲んだほうが面白くなると思っています。お酒を飲む時のグラスもそのタイプに応じて変えていきましょう。
複数の種類をご自宅に用意しておくことをお勧めしますが、ワイングラスなどでは洗う際に口が狭くて、底まで手が届かないこともあります。実験として色んなタイプのスポンジをこれまで使ってきましたが、「素早く、全部きれいに過不足無く洗う」行為を突き詰めた結果、CRAFTDRINKSはゴッシュにたどり着きました。カップクリーンとも言います。大小多数あるグラスを一個のスポンジで対応するため、我が家では大きい方のサイズを愛用しています。

今のところ、CRAFTDRINKSとしてはゴッシュ推しです。しかし、それ以上に良いものがあればいつでも乗り換えます。情報があれば是非教えて下さい。