11月21日、COMITIA138にて「クラフトビールのマーケットシェア1%は本当か?」をリリースします

特にひねりもなくタイトルの通りなのですが、明後日11月21日に東京ビッグサイト青海展示棟にて開催の即売会、COMITIA(コミティア)に参加し、新刊である「クラフトビールのマーケットシェア1%は本当か?」をリリース致します。

いつもの悪い癖でギリギリまで粘ってしまいましたが、先程刷り上がったものが届き一安心しているところです。

さて、今回は「クラフトビール のマーケットシェア1%は本当か?」というタイトルを付けました。なぜかと言うと、こんな文章をこれまでに何度も見てきて違和感があったからです。

クラフトビールはまだシェア1%ほどの存在だが、新規開業も多く、大手メーカーもクラフトビールに市場活性化への期待を寄せて展開を強化している。

この手のフレーズを皆様も一度は見たことがあると思いますが、昨今のクラフトビールの人気を背景にして枕詞のように使われているものであり、その根拠を明示しているものは見たことがありません。確かにそこそこのシェアがありそうな気もするのだけれども実際のところはよく分からないわけです。私自身ずっとこのことが気になっていました。そして、それをそのままにしておくのは良くないとも考えました。

「現在すでに1%で今後も伸長が見込まれるので新規参入しましょう!」と喧伝するコンサルティング会社も少なくないですが、その1%という数字が特定の誰かに有利な条件を設定して恣意的に作り上げたクラフトビールなるものを数え上げた結果であれば小狡いし、論理的で網羅性があってもダイナミックなクラフトビールの動きと同調していなければ意味がない。また、一般消費者の認識から乖離し過ぎては説得力に欠けるでしょう。クラフトビールという現象をどのように記述したらより多くの人と共有できるのか?という問題もここに同時に存在し、それに正面から取り組まねば更なる発展は望めないと思うのです。

こうした問題意識から取り組み、本書の結論としてはかなり妥当性のある或る条件下においては1%を達成していた時期があるということは分かりました。けれども、コロナ禍の影響で2020年以降がどうかはまだ分からないし、その「かなり妥当性のある或る条件」ですらこぼれ落ちているものがたくさんあるという課題も見つかりました。画期的なこと、革命的なことは何一つないのですが、諸々整理して「この部分は分かるけど、こちらの部分は分からない」ということを示すことが出来ただけでもちょっとは進んだような気がします。

・・・と、まぁ、相変わらず面倒くさいことを考えている次第ですが、ご容赦くださいませ。COMITA138にてCRAFT DRINKSは「け02a」に配置されました。本書はもちろん、これまでに発表したものも持参致しますのでブースにて見本誌を手に取ってご覧ください。皆様にお目にかかることを楽しみにしております。

<イベント開催概要>
COMITIA138 公式ウェブサイト
日程:2021年11月21日(日)11:00~15:00
場所:東京ビッグサイト青海展示棟A・Bホール(アクセス
※有料イベントなので注意してください!
一般参加者には入場時、もしくは事前にカタログ「ティアズマガジン」(誌代1000円/書店税込価格1300円)の購入をお願いします。一般参加者は1人1冊、カタログの購入が必須となります。3才以下の参加者は入場無料(リストバンド不要)です。ただし、入場から退場まで、保護者の方が常に付き添うことが条件となります。
また、当日はカタログが早い時間に売り切れる可能性が高いため、事前販売での購入を強くお勧めしますとのこと。カタログ販売情報にて販売している書店をご確認ください。

最後にもう一点。
先日、【お知らせ】有り難いことにご要望を頂いたので急遽BASEでCRAFT DRINKSの本屋さんを作りましたでお伝えしましたが、ご来場頂けない遠方の方からのご希望も頂戴しましたのでBASEでCRAFT DRINKSの本屋を開設致しました。今回のもの、これまでに発表したものも含め在庫の具合を考慮してCOMITIA138終了後にアップ致します。追ってこの媒体の他、各種SNSでもご案内差し上げますのでご確認ください。どうぞよろしくお願い致します。