映画 ビール誕生
NPO法人 科学映像館を支える会という団体があることを知りました。こちらでは過去に作られた価値ある映像フィルムの劣化によって絶えないよう、デジタル化してweb上で公開しています。素晴らしい取り組みです。
そのアーカイブの中に1954年制作の「ビール誕生」という映画があります。非常に資料的価値が高いと思いますので、ぜひ一度御覧ください。(埋め込みが出来ないので、リンク先に移動して下さい。)
15分ほどの映像ですが、以下のような流れになっています。
0:20~:ビール注ぎ(樽)
0:37~:タイトル
0:53~:春の風景
2:04~:大麦畑
2:23~:二条大麦
3:10~:工場外観
3:22~:製麦①(浸麦)
4:16~:大麦の発芽の様子
4:34~:製麦②(発芽)
5:18~:製麦③(焙燥)
5:41~:仕込室
5:46~:仕込①(糖化)
6:23~:仕込②(麦汁濾過)
6:43~:ホップ畑
7:13~:ホップの収穫の様子
8:11~:仕込③(煮沸、ホップ投入)
8:45~:ホップ入りビールとホップなしビールの濁りの比較
8:55~:遠心分離機?
9:00~:麦汁冷却機
9:27~:酵母
10:09~:酵母の選別、培養
11:23~:酵母添加
11:34~:発酵の様子
12:24~:発酵室
12:33~:貯酒室に向かうところ
12:46~:貯酒室
12:56~:樽詰
13:19~:瓶詰
13:58~:熱処理
14:12~:検壜
14:18~:ラベラー
14:39~:ビールの注ぎ(瓶)
歴史を感じさせるナレーションですね。その当時からおよそ40年後、免許要件に大幅な変更があり全国各地に新しく醸造所が出来ました。いわゆる「地ビール」です。そして、2000年代の厳しい時代を経て、世界的な流行の影響も受けながら現在またビールに注目が集まっています。
ビールはウイスキーやブランデー、その他の酒精強化ワインなどと違って何十年も持ちません。どちらかというと、「時代の意識」をリアルタイムに感じられるお酒で、現物を飲んで過去の歴史を振り返るのはとても難しい。だからこそ、こういう昔の雰囲気を感じることは大きな意義があるように思うのです。
この映像の存在を教えて下さったK氏に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。