
「女性にオススメのフルーティなビール」というフレーズを聞いて
隔月で行っている両国・麦酒倶楽部ポパイさんでの勉強会で、フェミニズムを取り上げました。クラフトビールとフェミニズムは繋がりそうもないと思う方も多いかもしれませんが、実際に議論してみると案外そうでもないことが分かってきます。
「女性でも飲めるビール」、「女性にオススメのフルーティなビール」。酒販店の店頭やSNSの商品紹介で、一度は目にしたことがある言い回しだと思います。善意に基づく、間口を広げるための表現なのでしょう。しかし改めてその構造を見詰め直すと、奇妙な前提の上に成り立っていることに気が付きます。ビールという飲料はそもそも「男性が飲むもの」であり、女性はその例外として許容される存在として位置づけられている、という前提です。
奇妙なのは、これほど頻出する言い回しでありながら、世間から明確な反抗的態度表明がほとんど見られないことです。見えないだけで存在するのか、それとも本当に問題化されていないのか——。
この問いの先、なぜ批判が可視化されずにきたのかという分析と、味覚を語る言葉そのものに潜むジェンダーの構造、そして「では、どう言い換えればいいのか」を考えた末にたどり着いた、ちょっと歯切れの悪い結論まで、続きはnote有料マガジン「クラフトビール批評通信」に書いています。