【プロ向け】キーケグ大解説

たぶん、日本初!キーケグ公式ロゴ掲載を許可されました!!およびキーケグからFoodex Japanにお招き頂きましたという投稿でも書きましたが、CRAFTDRINKSはとにもかくにも現在「キーケグ推し」です。お陰さまで最近飲食店様のみならず醸造所関係者の方からもたくさんお問合せを頂きます。キーケグにかなり注目が集まっているのは間違いなさそうです。

とはいえ、一点だけご注意を。私どもCRAFTDRINKSでは「飲食店様向けのキーケグカプラーやパーツ」および「ビールの入ったキーケグ」を取り扱っています。飲食店様向けの小売店という立場なので、ビールを詰める前の空容器は今のところ取り扱っておりません。誠に恐れ入りますが、ご承知おきくださいませ。 只今、空容器のキーケグも取り扱っております。ご興味のある醸造所の方は右サイドバーのお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。どうぞよろしくお願い致します。

さてさて。

・・・で、結局キーケグって何?

と思われた方も多くいらっしゃると思いますので、キーケグとは何かを今回まとめてご紹介したいと思います。私どもCRAFTDRINKSで取り扱っている樽詰めビールは通常出回っているステンレス製の樽ではなく、今のところ”Keykeg(キーケグ)”だけです。私どもがそれだけ信用している容器なのです。クラフトビールの流行とともにビール専門業態以外にこれからどんどん大手ビール以外のものが増えてきますが、キーケグを使うことで大きなメリットが生まれます。これを機に是非導入をご検討くださいませ。

まず、前提としてこちらをお目通しください。
【要ブックマーク】ビール樽の種類を押さえておこう ①
【要ブックマーク】ビール樽の種類を押さえておこう ②
【要ブックマーク】ビール樽の種類を押さえておこう ③

では、ここからが本題です。

1,キーケグとは?
”Keykeg”(以下キーケグ)とは最新技術を使って作られたペットボトル素材の使い捨て容器で、ビールのみならず、ワインや日本酒にも使える優れた大容量パッケージです。ビールの場合、通常出回っているステンレス樽はガスが直接ビールに触れ、その圧力でビールを抽出します。それに対してキーケグは中身の液体にガスが全く触れない特殊な構造になっています。

容器内にガスを注入してビールを抽出するのですが、ガスの入る部分はビールと完全に分けられています。空気・ガスに触れない意味では最近よくみる醤油のパッケージと構造がよく似ているので、イメージして下さい。今まで通常のステンレス樽を取り扱っていて、泡が多すぎたり、逆に抜けてしまったという経験はありませんでしたか?ビールはそれ自体の温度を一定に保ち、適切なガス圧をかけてあげないとビールに大量のガスが溶け込んでしまったり、抜けてしまいます。泡だらけになってしまう樽詰めビールはガスの過剰な溶け込み(オーバーカーボネーション)が原因の一つとして考えられます。そうなるとうまく注げずロスが増えてしまいます。キーケグでは構造上溶け込みが一切ないので、適切に使用すればこの問題も解決です。

上記写真は20Lの縦型のものです。縦型をスリムライン(slim line)と呼び、背の低い寸胴なタイプをベースライン(base line)と呼んで区別しています。現在スリムラインが主流になりつつあるのでこちらをメインにご説明致しますと、大きさは直径24cm、高さ57cm。国内大手A社の19L金属ケグとほぼ同じ大きさです。3.5気圧まで耐えられます。

2,キーケグのメリット
今までの金属製容器に比べて、キーケグの良いところは・・・
劣化しにくい
返却不要・使い捨てで衛生的。
軽い(容器だけで約1kg)
ガスの溶け込みが一切ない

「つないで3日間以内に使い切る」と今までよく言われてきましたが、キーケグであればその心配もありません。
使い終わったら潰して捨てられるので空樽の置き場所も不要です。地域のルールに従い、ペットボトルもしくは燃えないごみとして捨てて下さい。
衛生面でもメリットがあります。医療器具が使い捨てが当たり前になっていますが、それは汚染を防ぐためです。ビールも汚染されると不快な香りや酸味が出ます。キーケグは使い捨てなのでケグの洗浄不足による汚染がありません。

3,キーケグの使い方
ここからは使用方法のご紹介です。キーケグのyoutube公式アカウントに動画がございますので、以下の映像を御覧ください。
①キーケグの接続方法

②キーケグの廃棄方法

③泡が多い時の対処法

日本独特の注意点もございますので、以下の映像もご覧ください。

注意)カプラー、およびビールホース・ガスホースの接続について
キーケグはオランダ生まれの外国仕様のもので、口金の形状が独特です。日本で一般的に流通しているものとは違っていて、お手持ちのカプラー(ディスペンサーヘッドとも)をそのまま使うことは出来ません。完全に独自規格のものとなっていますから、他のものと互換性が一切ないのです。カプラーは専用のものをご利用下さい。
また、日本で広く流通しているビールホースは外径10mm、ガスホースは外径8mmですが、キーケグのカプラーは外国仕様であるためにインチ規格となっていてミリ規格のものが合いません。そのままでは日本のホースは接続できませんので、変換するアタッチメント(フィッティング)を使う必要があります。私どもCRAFTDRINKSではキーケグのカプラーに日本のビールホース、ガスホースをそれぞれ接続できるアタッチメント(フィッティング)をセットにしてご用意しておりますので、是非ご利用下さい。
英語のもので誠に申し訳ありませんが、つなぎ方、はずし方は以下の映像で御覧ください。1:06〜つなぎ方、1:26〜はずし方を解説しています。

キーケグ専用カプラー販売開始です!とう投稿でご紹介した通り、私どもCRAFTDRINKSのインターネットショップでキーケグのカプラーセットを販売しております。もちろん、日本の規格に合うようにビールホース、ガスホース用のアタッチメントが付属しています。これ一式があればすぐにご利用頂けます。詳細についてはCRAFTDRINKS SHOPにてご確認ください。
なお、CRAFTDRINKS SHOPは飲食店様限定の会員制ショップとなっております。誠に申し訳ありませんが、一般の方はご利用頂けません。飲食店様は下記のリンクに移動し、必要事項を記入して無料の会員登録をお願い致します。
http://shop.craftdrinks.jp/