【要ブックマーク】ビール樽の種類を押さえておこう ①

ビールは世界で一番消費されているお酒です。世界中の人が家やお店で飲んでいます。家で飲むなら、スーパーやコンビニで買って帰ることになりますが、容器は瓶、もしくは缶でしょう。(ビールの持ち帰り用としてはグラウラーという量り売り用容器もあるのですが、日本ではまだまだ知名度がないのと対応できるお店が少ないので今回省略します。またどこかで触れたいと思います。)

しかし、お店では瓶や缶だけではなく「樽」も使われますね。文字通りの木製の樽ではなく金属製が現在主流です。「ケグ」と呼ばれる縦型・寸胴のもの、そして「カスク」と呼ばれる横向き・樽型のもの、通常は大きくこの2種類に分けられます。カスクコンディションビールを飲みながら、〆鯖のことを考えたという投稿にカスクやカスクコンディションについては書きました。ハンドポンプで組み上げるリアルエールなどはカスクの方になりますので、興味のある方は是非ご覧ください。

現在日本で流通しているケグの大きさはどうなっているでしょうか?
まずは大手の場合。キリンは7L、15Lです。その他の会社は10L、20Lをスタンダードとしていますが、アサヒだけ円筒形の背の高いケグで19Lも用意しています。(コーネリアスの5ガロンとほぼ同じサイズです。コーネリアスの話は今回割愛します。ごめんなさい。)
国産クラフトビールの場合でも大手の場合とほぼ同じと考えて良いと思いますが、私は7Lと19Lは見たことがありません。恐らく7Lは小さすぎて使われていないのでしょう。メインは10、15、20L。
外国からの輸入ものでは容量10Lのものはほとんど聞きません。ベルビュークリークやバスペールエールくらいでしょうか。多くの場合20Lが出回っていて、一部30Lもあります。外国の方はいっぱい召し上がるのでしょう、小さな樽では追いつかないのですね(笑)実際、外国には50Lの樽も存在するそうです。ちなみに、輸入ビールではアサヒの19Lによく似た、背の高い円筒形の20Lが存在しています。背の低い寸胴型ばかりでもないので、お取り扱いの場合は事前に問い合わせてサイズを確認しておきましょう。届いたは良いけれど、冷蔵庫に入らない・・・という事態は避けないといけません。

さて、今回のシリーズではもう一歩踏み込んでみます。CRAFTDRINKSなのですから、単に容量の説明だけでは終わりません!「ケグ」にはどんな種類があり、それぞれどういうものなのか?を考えてみたいと思うのです。ポイントを以下の3点に絞って次回以降分類してみます。

  1. リユース性(再利用可能、使い捨て)
  2. 素材(金属、プラスティック)
  3. カーボネーション方式(強制カーボネーション、ナチュラルカーボネーション)

現在世界では色々な樽が使われています。それらを分類し、その特徴を知っておくとお店で使用される場合のヒントになるのではないかと思います。このお話はとても長くなるので、今日は一旦ここまで。引き続きお付き合いくださいませ。