【要ブックマーク】ビール樽の種類を押さえておこう③

Feb 19, 2016

昨日、一昨日に続き、ビール樽の種類をご紹介して参りたいと思います。
まず昨日までのおさらいです。についてはこちらのリンクからどうぞ。是非お目通しください。

以下の3つのポイントからビール樽を分類しています。

  1. リユース性(再利用可能、使い捨て)
  2. 素材(金属、プラスティック)
  3. カーボネーション方式(強制カーボネーション、ナチュラルカーボネーション)

前回は「強制カーボネーション方式」、つまり「ビールとガスが直接接触する構造」のものを取り上げました。詳しく言うと、こうなります。

抽出する際にガスがビールと直接触れ、元々のガスに加えて新しくガスが溶け込んだり、抜けたりすることがある構造です。全くガスのない状態から人工的にガスを入れることも出来ますし、意図的にガス量を増減させられます。ここではそれを「強制カーボネーション」と呼ぶことにします。

第三回目の今回は「ナチュラルカーボネーション方式」を取り上げます。こちらは上記の「強制カーボネーション方式」とは違い、「ビールとガスが直接接触しません」。溶け込みが一切ない、非接触型。元々ビール自体が持っているガスだけで、新たにガスを増減させることのないものです。

では、具体的に挙げていきましょう。まずはじめに”ECODRAFT(エコドラフト)”。こちらは「再利用・プラスティック・ナチュラルカーボネーション方式」のケグです。昨日ご紹介した”PUBKEG(パブケグ)”同様、内部の袋は使い捨てですが、外装は丈夫なプラスティック製で、返却して再利用します。動画をご覧ください。

同じ会社が同じ方式で使い捨てのものもリリースしています。「使い捨て・プラスティック・ナチュラルカーボネーション方式」のケグというわけです。こちらは”EXPODRAFT(エキスポドラフト)”と言います。外装はやはり硬いプラスティック製ですが、使い捨てOKです。注意しなくてはいけないのは「燃えないゴミとして処理してください」とは言っていないこと。世界に点在する専門のリサイクル業者ネットワークのどこかに引き取ってもらってください、とのことです。日本には業者が5軒あるようですが、関東と仙台だけ。うーん・・・

もう一つは”KEYKEG(キーケグ)”です。日本でも最近随分流通するようになり、ご存じの方も多いのではないかと思います。「使い捨て・プラスティック・ナチュラルカーボネーション方式」のケグで、球体のベースラインと細長いスリムラインの2種類があります。どちらも方式は全く同じですが、だんだんスリムラインに移行しているように思われます。
主流になりつつあるキーケグ スリムラインには外装がありません。全てのパーツがペットボトル素材でできていて、ガスを抜けば潰して捨てることが可能。燃えないごみとしてすぐに捨てられるのも大きな利点です。普及具合や選べる銘柄の数から見ても「ナチュラルカーボネーション方式」のケグとしては”KEYKEG(キーケグ)”が良いです。
youtubeに”KEYKEG(キーケグ)”をサーバーに繋ぐ様子を撮影した動画がありますので、ご覧になって下さい。

3回に渡りビール樽の種類をご紹介して参りました。テクノロジーの進化で今後も色々なものが出てくると予想されますが、今のところ見渡してみるとこのような分類が出来ると思います。参考になさって頂ければ幸いです。

・・・で、どれがいいの?

という質問がありそうなので、先にお答えしておきましょう。
ビールのガスに関しては色々とご意見があると思います。口当たり、香り、味わいに少なからず影響を与えるものなので、専門店の方々はものすごくこだわっていらっしゃることでしょう。CRAFTDRINKSとしては輸入ビールを扱っている立場から衛生、構造、提供環境、物流コストなどの点を考慮すると、”KEYKEG(キーケグ)”が現状「最適解」だろうと考えています。
誤解しないで頂きたいのは、CRAFTDRINKSは確かに”KEYKEG(キーケグ)”を推奨していますが、唯一無二の正解だとは思っていないこと、そして「強制カーボネーション方式」を否定しているわけではないということです。ビール自体が持っているガス、注ぎ口までの距離、液体の温度などを細かく見て適正なガス圧をかけてあげれば全く問題ありません。ガスが溶け込みすぎたり、抜けすぎたりせずに丁度良い状態を保つことは可能です。「強制カーボネーション方式」であろうが、「ナチュラルカーボネーション方式」であろうが、ちゃんと調整して最終的に召し上がって頂くお客様に対して「美味しい状態」で出すことが何よりも大事だと思います。

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