【3回目】東洋経済オンラインに寄稿し、本日掲載されました

Feb 13, 2020

掲題の通りなのですが、ご報告申し上げます。

11月に日本の「クラフトビール」実態がわからない事情、12月にブームでも「クラフトビール」を店が売らない訳と題して東洋経済オンラインに寄稿致しました。有り難いことに本日3回目の記事が公開されました。お力添え頂いた関係各所の皆様に心よりお礼申し上げます。

CRAFT DRINKSでも取り扱うKeykeg(キーケグ)やUnikeg(ユニケグ)も含めた、ワンウェイケグを切り口に世界のクラフトブルワリーや大手の動向をご紹介しております。ご笑覧くださいませ。

日本の「樽生ビール」時代遅れになりかねない訳

この論点はなかなか複雑で、一筋縄ではいきません。様々な要素が絡み合います。

基本的にリサイクル前提のワンウェイケグです。欧州各国ではリサイクルに関する仕組みが整っているので環境負荷は昔に比べたら随分と軽くなっています。そこも踏まえた上で世界の大手が切り替えてきているのは間違いありません。過去の記事のリンクを貼っておきますのでご覧ください。

ワンウェイケグ時代、本格到来?AB Inbev、日本でPureDraughtを展開予定
世界の流れと日本の事情、DraughtmasterやBladeを例に

環境負荷軽減や持続可能な事業という観点もあるでしょうし、物流や労働環境の改善も検討せねばなりません。また、人口が減り続ける日本においてビール消費が落ち込むのは必然で、ビール醸造を今後も継続していくには否応なしに海外輸出も視野に入れなくてはなりません。すでにクラフトビールが輸出重点品目に採択されているのもその観点からでしょう。

ステンレスケグを配送・回収・洗浄するにあたって人間も関わりますが、ガソリンや水、電気などのエネルギーもたくさん使います。ワンウェイケグに切り替えることでその一部が不要となりますが、容器製造にもリサイクルにもやはりエネルギーは必要で、どうしてもトレードオフにならざるを得ません。難しい判断を迫られるのです。

極論にはなりますが、エネルギー消費を極力減らし、負荷を最小限に抑えるのであれば方法は1つしかありません。エネルギーを使わずに徒歩や自転車で行けるブルワリーに自分が飲みに行くのが最善です。現場で飲んで、グラウラーに詰めて持って帰るのが一番良い。でも、私たちは今それを許容出来るだろうか?という疑問が大いにあります。

駅と家の間にで指摘した通り、帰り道に素敵なブルーパブがあればQOLはかなり上がるでしょう。消費エネルギーも極めて少なくて済みます。しかし、各駅に一軒ずつブルワリーがあるわけもないわけです。仮にあったとしてもそのブルワリーが全ての液種を美味しく醸しているとも限らないし、SNSなどで気になるビールが見つかれば「お、これは。飲んでみたいなぁ」と思うのが人間というもの。地産地消で全てが賄えない現代において生産地が遠方でもロジスティクスの発達によって豊かな生活が送れるという現実もあります。

冒頭でも申し上げた通り、この話はとても複雑で難しい。しかし、世界の大手がワンウェイに切り替え始めていて輸出拡大を図っているというのは厳然たる事実です。この事実をどう受け止めるか、というのっぴきならないお話なのです。広く、色々な観点から多くの方と議論したいと思います。



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