ワンウェイケグ時代、本格到来?AB Inbev、日本でPureDraughtを展開予定

Jun 27, 2019

すごいニュースが飛び込んできました。とにかくこれを読んでください。

Anheuser-Busch InBev unveils eco-friendly PureDraught keg

世界最大手のビール会社であるAnheuser-Busch InBev(アンハイザー・ブッシュ・インベブ)がワンウェイケグでビールを流通させます。重要な部分を上記記事より引用しておきましょう。

The PureDraught keg, unveiled today, is designed to replace traditional steel kegs and has been tested by A-B InBev in six countries including Mexico, China and Italy. It will be rolled out nation-wide in the US following launches in Japan and Western Europe earlier this year.
本日公開となったピュアドラフトケグは伝統的に使われている金属製のケグに置き換わるもので、ABインベヴがメキシコ、中国、イタリアを含む6カ国でテストしてきました。今年の早い段階で日本と西ヨーロッパで開始し、続いてアメリカでこれを全国展開していく予定です。

気になるPureDraughtとはこういうものだそうです。カーボンフットプリント抑制にも繋がり、タップに接続してからこれまでの4倍の30日はフレッシュさをキープするとのこと。そして、この構造。・・・キーケグにめちゃくちゃ似てる!!

PureDraught

上記サイトで公表されているPureDraught対応銘柄にはヒューガルデン、レフ・ブロンド、ステラ・アルトワなどがあります。おそらく日本ではこれらが流通すると考えられます。6Lと12Lという絶妙なサイズ感も注目ですね。CRAFT DRINKSの調査した範囲では正確な開始時期はまだ分かりませんが、年内にはということなのでしょうか。下記を読むともっと先のようにも思えますが・・・

AB InBev rolls out PureDraught™ system to keep beer fresh longer, reduce carbon footprint

世界最大手のABインベヴがグローバル展開するブランドでワンウェイケグを使用するというのは非常に大きなインパクトがあると思います。そこから予想されることの一つとして「規格戦争」がまず思い浮かびます。ビデオテープのVHSとベータを例に出すまでもなく、「規格と、その規格に沿ったコンテンツの豊富さとクオリティ」が争いのポイントです。PureDraughtのHPを見てみると独自規格のカプラーが必要で、それは他とは互換性はありません。それを配ることは上記記事で発表されています。本気でマーケットを取りに来ていると思いますし、そのプラットフォームを他所と共有することはないのです。その結果、おそらく大手の間でガチガチの応酬を繰り広げ、デファクトスタンダードがそう長くない期間で形成されると思います。そして、自社の強みを活かせる方向にABインベヴは持っていこうとしていると予想します。何故ならば、ABインベヴは全米展開を視野に入れており、全米に点在する自社傘下のクラフトブランドもこのパッケージで流通させることが可能だからです。まずはスタンダードのヒューガルデンやステラアルトワなどから始まるのでしょうが、Elysian、10 barrel、Goose Island、Wicked weedなどが多数控えています。もちろん傘下にはビールだけでなく、シードルもRTDもあります。その総合コンテンツ力は凄まじい。突破してからの展開力が尋常ではないことは容易に想像できます。サンキーSやDという既存のフィールドの上ではなく、独壇場を作るための新たな仕掛けが始まると見て良いのではないでしょうか。

国内マーケットだけ見ていては置いていかれてしまう。ビールは世界中が戦場だ。プレーヤーではなく、ルールを作る方に回った者が一番儲かるように出来ている。大きな波がやってきた時にどうするかを平時から考えておくことも大事です。

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