【プロ向け】UNIKEG(ユニケグ)大解説

6月に開催されたDRINK JAPANにて本邦初公開となったワンウェイケグのUNIKEG(ユニケグ)が2018年10月、遂に日本で正式リリースとなります!

 

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Unikeg landed in Japan!! #unikeg

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UINKEG(ユニケグ)は非常に能力の高いワンウェイケグで、ブルワリーでは即戦力になってくれると思います。CRAFT DRINKSではユニケグについて今まで色々と書いて参りましたが、今回まとめてみようと思います。題して【プロ向け】UNIKEG(ユニケグ)大解説です!

特徴その1 洗浄不要

元々完全に滅菌されて納品されるので、ホコリ防止のキャップを外したらすぐにそのまま充填できます。予備的な洗浄作業は一切ありません。

特徴その2 ガス充填不要

ビールは二酸化炭素ガスが溶け込んでいる液体なので、平衡圧環境下でないと充填時にガス抜けしてしまいます。そのまま詰めてしまったらケグ内部で泡立ってしまうということですね。ユニケグには予め窒素ガスによって17psi(約1.2bar)の圧力がかかった状態で届きます。

公式HPでは下記のように説明されています。

念の為メーカーは残存する酸素を完全に除くために30〜45秒ガスでリンスすることを推奨する動画を公開していますが、改良が進んでおり、17psi(約1.2bar)の圧力で平衡がとれるのでればそのまま充填して頂けます。充填カプラーを取り付け、内部のガスを抜きながら充填する液体の平衡圧力まで下げてお使いください。

特徴その3 サンキーSカプラー対応

元々ユニケグはアメリカ向けに作られていてサンキーDのみ対応でしたが、今回日本に輸入されたのはサンキーSに対応した新しいものです。サンキーSと言えば、NBのキリン以外が採用している規格で日本では一番普及しています。おそらくどの飲食店でもご利用頂けると思います。また、手動充填であれば充填機材も従来のもので対応出来ますので、ステンレスケグに詰めるのと何も変わりません。

スペックにも触れておきましょう。
サイズは基本的にキーケグと同じで、縦240mm ☓ 横240mm ☓ 高さ572mm。重さも1.2kgで軽量。中身が入っていても25kg以上にはなりませんので佐川急便やゆうパックでクール配送可能です。保存可能期間についてですが、メーカー側の公式発表では「Depending on filled product and storage conditions.(充填した液体と保管環境に依る)」とされており、具体的な保存可能期間は明示されておりません。UnikegのQ&Aでは下記のように説明されており、通常9ヶ月はフレッシュさを維持するとしています。

How long do beverages stay fresh in a UniKeg?
This depends on what type of product is being filled into the keg and the filling and storage conditions. On average, beverages in UniKeg should stay fresh for 9 months

同じワンウェイケグですが、ユニケグがキーケグと違う点は以下。

  • 内部にパイプが通っており、立てた状態でなければ使用できない
    内袋が無く、ガスが液体に直接触れる
    二次発酵には基本的に使用不可

廃棄方法以外はいつものステンレスケグと同じ扱いだと思って頂ければ結構です。取扱いに関する動画が公開されておりますのでご覧ください。

ユニケグの充填方法

ユニケグへカプラーを取り付ける方法

ユニケグのガス抜きおよび廃棄の方法

ハンドル部分もキーケグと同じように回して外し、別々にして捨ててください。動画ではガス抜きに赤いデフレーター(ガス抜き器)を使用しています。飲食店の方はデフレーター(ガス抜き器)についてはCRAFT DRINKS SHOPで購入可能です。ガスが充満したまま廃棄すると爆発する危険があり、大きな事故の原因となりますので絶対に行わないでください。

ユニケグにご興味のあるブルワリーの皆様、価格等の情報は右サイドバーのお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。私どもから折り返しご連絡差し上げます。ご検討のほどよろしくお願い致します。