コミックマーケット新刊情報と12月17日開催の吉祥寺ZINEフェスティバルについて

まずは近況についてご報告です。年末にコミックマーケットに参加しますが、それに向けて新刊の制作をしております。まだ途中なのですが、結構なボリュームのものになりそうな予感です。

テーマは「文系クラフトビール」。これは私がこれまでずっと考えてきたことの土台となるもので、いつかまとめたいと思ってきたことです。

クラフトビールと呼ばれるものがあるとして、それをどのように認識するのかは重要なテーマです。ビアスタイルを使って整理し、それを捉える方法がよく語られますが、昨今の風潮を思うにスペックや数字、その発展に関する直線的な歴史観が強調されすぎているように感じます。近年はホップの品種改良やホッピング技術の進化などテクノロジードリブンな発展が目覚ましい。妙なバイアスや大人の事情が関わらない限り、そういうものについてはその方面の専門家に任せておくのが最良だと思う一方で、技術との関わり方や解釈、意味づけは文系の領分となるでしょう。科学的思考が解を一点に集めるとするならば人文学的思考は解を多数に発散させる性質を持つと思うので、クラフトビールが多様ならば文系アプローチによってそれが記述されるのが相応しいのだと私は考えるのです。

新刊につきましてはこれまでに発表してきたものを下敷きにしているのでセルフアンドロジー的な位置付けのものになりそうです。初めてコミックマーケットに出た時は約100ページのものを出しましたが、それに近いもの、もしかしたらもっと厚いものになるかもしれません。なにはともあれまだ途中なので制作を頑張ります。

コミックマーケットに参加することになったきっかけについてはこちらをご覧ください。本当に寝耳に水でビックリしたことを今でも強く覚えていますが、あれが無ければ今こうして書いていることもなかっただろうし、North American Guild of Beer Writersに加盟することも無かったでしょう。今にして思えば不思議な縁があったのです。

そうそう、縁と言えば。

ご縁があってお声がけ頂き、12月17日に東京・吉祥寺で開催される吉祥寺ZINEフェスティバルに参加することになりました。新刊はございませんが、在庫のある既刊はすべて持参します。クラフトビールをはじめとするお酒、お酒を介した人と人とのコミュニケーションに関心のある方は是非。全種見本誌もご用意しますのでお気軽に手にとって眺めてみてください。

なお、これまでの4回は吉祥寺パルコの屋上での開催でしたが、5回目の今回は吉祥寺駅徒歩2分で井之頭公園近くにある武蔵野公会堂で行われます。本の楽しみかた博、チェコアニメの上映会も同時開催。入場に100円(入退場自由券150円)かかりますが、盛りだくさんで楽しいと思います。

イベントの詳細は下記にてご確認ください。

第5回吉祥寺ZINEフェスティバルのご案内

皆様にお目にかかるのを楽しみにしております。