伸びているのは何か?⑤ IPA全盛の証拠

Jul 4, 2016

伸びているのは何か?と題して、「大手とクラフト」、「大手クラフトと小規模クラフト」、「小規模クラフトの増加」について見てきました。今日は全く違う視点です。ビアスタイルに注目してみます。データを読む前にお酒の免許 「オフプレミス」と「オンプレミス」について必ず読んで下さい。前提となる「オフプレミス」と「オンプレミス」の違いをご紹介しております。

IRIという調査機関のデータを見ていきます。こちらは2015年に発表された、2014年のアメリカ国内に関するデータです。

CRAFT BEER U.S. MARKET REVIEW

結論から先に申し上げると、今現在IPA最強です。伸びに伸びています。
IPA’S AND PALE ALES CONTINUE TO BE TWO OF THE MOST POPULAR CRAFT STYLES, COMBINING FOR 30% OF CRAFT BEER SALES IN ON-PREMISEというページではオンプレミスでの人気ビアスタイルが列挙されています。ビアスタイルと割合を拾ってみましょう。以下の6種で半分を超えます。

INDIA PALE (ALE) 19.2%※
PALE (LAGER) 11.2%
PALE / BITTER (ALE) 10.6%※
WHEAT (ALE) 6.4%
AMBER / RED (ALE) 5.7%
AMBER(LAGER) 5.2%

※のついたものが特にクラフトで伸長著しく、ホップが特徴的なスタイルが30%を占めることを示しています。外食においてはIPA、ペールエールが非常に人気です。AMBER / REDもアメリカンスタイルであればホッピーなものも含まれるでしょうから、ホップ寄りのビールは実際のところもっと人気なのかもしれません。クラフトビールシーンはIPA全盛と言って間違いないでしょう。

オフプレミスはどうでしょうか?TOP 10 CRAFT BEER STYLES TOTAL U.S. SUPERMARKETSというページを見てみましょう。タイトル下のコメントの通り、Craft IPA increased it’s share of Total Craft Dollar Sales by +3.7 in 2014. (クラフトIPAは販売額ベースで前年比3.7%アップ) 続くページでの結論も明快です。すごい。こちらもIPA人気が凄まじい。

Total Craft IPA Dollar Sales = $342MM (あとで出てきますが、前年対比41%増)
741 Craft IPA Brands Selling
1,165 Craft IPA Packages Selling

さて、一言にIPAと言っても今は色々あります。どこかが違うIPAで指摘した通り、たくさんの亜種があるのです。販売額をベースにIPAカテゴリーの中でどのようなものが人気か見てみましょう。

AMERICAN IPAs  $217,147,000
IMPERIAL IPAs  $85,845,000
SESSION IPAs $11,440,000
ENGLISH IPAs $7,185,000
BELGIAN/WHITE IPAs $2,145,000
OTHER IPAs $1,758,000
BLACK IPAs $1,402,000

アメリカンIPAがやはり人気で、他を圧倒しています。次いで、IIPAとSession IPA。重いものと軽いものが出てくるのは面白い。この3点を合わせてアメリカンスタイルのIPAが大人気だということがよく分かります。

他にも地域別データや購入されている容器など詳しい資料がたくさんあり、細かく見ていきたいのですが紙面の都合で割愛。何かの機会にまたとりあげたいと思いますので、お許し下さい。

今回の要点をまとめます。
①オンプレミスではIPAが一番人気。ペールエールも含めると、全体の30%を占める。
②オフプレミスでもIPAが一番売れている。
③IPAの内訳としてはアメリカンIPA、IIPA、Session IPAがトップ3。

数字を見る限り、いきなりこの順位がが変わるようには思えません。しばらくはIPA人気が続きます。そして、IPAは間違いなくスタンダードとして認知されて確固たる地位を得るのでしょう。とはいえ、面白いもので、「人間は必ず飽きる」。そういった点も踏まえ、IPA亜種がどれだけ伸びていくかも観察していきたいと思います。

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