サミュエルアダムスから窒素ガスシリーズ登場

アメリカの老舗クラフトビールブランド、サミュエルアダムスから窒素ガスシリーズが発売になるそうです。その名も”Samuel Adams Nitro Project”。リリースされるのはコーヒースタウト、IPA、ホワイトエールの3種類。窒素ガスを使用することでスムースでクリーミーな泡が立ち、通常の二酸化炭素とは違ったニュアンスになります。こちらは樽生(ドラフト)と缶で発売され、缶には窒素ガスを発生させるウィジェットが搭載されているそうです。販売しているショップやバーはまだアメリカだけですが、非常に気になりますね。日本にも輸入されたら面白いなぁと思います。個人的にはIPAとホワイトエールが飲んでみたいです。詳細はこちらから。

今までだとギネスが窒素ガスを使用したビールの代表でしょう。最近だとアメリカのレフトハンドのスタウトが日本でも手に入るようになりましたが、他のものは聞いたことがありません。また、ドラフトで窒素を常時使用しているお店もなかなか無いように思われます。窒素ガス(ナイトロとも言います)のビールは一つの表現技法としてもっと日本でも広まって良いものだと常々思っていました。泡のテクスチャーが全く違うのです。比較的導入しやすい技法だと思いますので、ビアパブの方には是非ご検討願いたいところです。

私の記憶が確かならば、ブルワーズアソシエーションの”Draught Quality Manual”に窒素の説明があったような・・・。また、海外のビールパーツ屋さんで窒素ガス用のフォーセッツ(注ぎ口)も簡単に取り寄せることも出来ます。

カスクコンディションビールを飲みながら、〆鯖のことを考えたという投稿でも少し触れましたが、お店側で施すものが今後クローズアップされるのではないかと考えています。理由はとても簡単です。「同じ作り手の同じビールを単に接続して注ぐだけでは余所のお店との差別化にならないから」です。ランドルやカスクコンディションも一つの方法ですが、窒素という選択肢もあるのではないでしょうか。