ビールだけ飲んでるわけじゃないよなぁ、当たり前だけど

写真は先日のイベントで開けた30〜40年前のリキュールです。その出で立ちには風格がありますね。

さて、言わずと知れたクラフトビールの寵児、ミッケラー。日本でも彼らの面白いビールが手に入るようになって嬉しい限りです。最近だとデンマークでラーメン屋さんも始めていて、彼らは本当にいい意味でバカだなぁと思います(笑)

ミッケラーのインスタグラム(アカウントは@mikkellerbeer)を見たことがあるでしょうか?こちらを見ると、貴重な古いランビックなどもかなり飲んでいるようです。また、ビール以外のお酒、たとえばワインやウイスキーも結構出てくるのです。それも、かなりの頻度で良い感じのオールドボトル。最近だとバーボンのリップヴァンウィンクルやフィッツジェラルドも見かけました。当たり前の話なのだけれど、ビールだけ飲んでるわけではないのです。もはやビールはビールを超えたのだから。先ほど「いい意味でバカだなぁ」と書きましたが、実際は「本当に勉強家で努力家なのだ」と感心せざるを得ません。

先日開催されたオールドボトルの甘いリキュールを試すイベント”LSD”についてこんなことを書きました。→全文はこちら

クラフトビールは本当にクロスオーバーな存在です。樽で寝かせたり、ぶどう果汁を使ったり、他のお酒との境目がどんどん無くなってきています。ビールだけではなく、色々なジャンルのものを試すことで見えてくることもあると思います。

革新的なビールを生み出そうとする時、他のジャンルのお酒をヒントにしたり、その方法論をビールに応用することも一つの方法でしょう。恐らくミッケラーは純粋にお酒好きでもあるのでしょうが、他のお酒の文法を体得したくて一生懸命ワインやウイスキーを飲んでいるのだと思うのです。引き出しの多さ、経験の量によって生まれる何かがあります。

醸造家の方には色々と試して頂きたいです。そして、消費者も意図や方向性を感じ取れるよう、ビール以外のお酒もどんどん飲んだ方が良いと思います。クラフトビールは本当にクロスオーバーな存在なのでビールを軸にしつつもいっぱい浮気するべきです。ちょっと武者修行してビールに帰ってくると、見ていた世界の景色が変わります。また一段と楽しくなるに違いありません。体の健康もそうですが、雑食が一番よろしい。

このブログのタイトルもそうなのです。CRAFTBEERとしてしまうとビール以外のことが書きにくくなってしまいます。クラフトビールを軸に据えてもお酒全体のことに触れる必要性があるのでCRAFTDRINKSと命名しました。CRAFTDRINKSもインスタグラムをやっています。一生懸命浮気しながら勉強している記録になっています。是非フォローして下さい!! →@craft_drinks