9月4日、COMITIA141に新刊「文脈とビール2」を持参して参加致します

まず初めに皆様に謝らなければならないことがあります。COMITIAに申し込んだ際、クラフトビールに関するカルチャー論を書くとしてカタログに載せる情報を提出したのですが、どうしても今回仕上げることが出来ず・・・苦渋の決断ではありましたが、中途半端なものは出せないと考え、別の内容の新刊を出すことにしました。カタログを見て興味を持ってくださった方がいらっしゃっるかもしれません。ご希望に添えず、本当に申し訳無い気持ちでいっぱいです。お詫び申し上げます。

内容は変わってしまいましたが、新刊は出します。今回は「文脈とビール」の第二弾です。第一弾はAmazon Kindle Unlimitedで読めるので是非。

CRAFT DRINKSでは主に人とお酒の関わりを研究していて、背後にある思想や文化、形式などに注目して書いてきました。それ自体は特に問題ないと思うし、一定の意義があると考える一方で、お話が若干抽象的になりがちだとも認識しています。実体から構造を導こうとするとどうしてもそうなってしまうのだけれども、そういうものばかりだと煮詰まって肩が凝ってしまう。

息抜きとも違うのだけれども、定期的に逆のことがしたくなるのです。一つのビールに向き合い、そこに見つかる極めて個人的な感覚を書き残しておきたいという気持ちが強くなる。美味しかったビールを記録しておくのではなく、何かしらの文脈という流れにビールを添わせてみた時に一つ重要な一を示すだろうと私が考えるものを取り上げています。また、そのビールが映える場所がどこなのかを考え、文脈を流れの中からすくい上げてみたいと思ったのです。鑑賞の視点とでも言えばご理解頂けるでしょうか。

今回すでに発表している4篇に加えて書き下ろしを7篇、合計11篇で構成されています。目次はこんな感じです。

文脈とビールを考える 1
1.日本の麹のビール Rydeen Experimental White Koji Craft 2
2.「完コピ」しきっても残ってしまうもの Firestone Walker Brewing Company Old Man Hattan 2
3.壮年 Cascade Brewing Blackberry Ale 2015 4
4.ローテンションな自分とハイテンションなビール Stone Brewing IPA 5
5.分解、再構成、ビヨンドビール サントリー ビアボール 6
6.解釈の解釈 ベアレン ザ・デイ イタリアンピルスナー 8
7.絶望するほど美しいということ Tired Hands Brewing Company Ourison 10
8.「一番好きなビールは何ですか?」 Brouwerij Girardin Gueuze Girardin 1882 Black Label 12
9.記憶と作られたノスタルジーと アサヒビール アサヒ生ビール(通称マルエフ) 14
10.あれこれ考えるのです、たとえば衝動について West Coast Brewing #Offtime 16
11.語られることでドラマは始まる ビアスタイル21 Gargery Estella 18
あとがき フルテン 20

COMITIAではその他既刊も色々と持参致します。それぞれ見本誌もご用意致しますので「て33a」にお越しください。皆様にお目にかかるのを楽しみにしております。

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COMITIA141開催概要
日程:2022年9月4日(日)11:00~15:00
場所:東京ビッグサイト東1・2・3・8ホール 会場公式HP
一般参加者には入場時、もしくは事前にカタログ「ティアズマガジン+GARDEN GUIDE」(当日会場価格1,500円/書店前売価格1,300円(税込))の購入をお願いします。
一般参加者は1人1冊、カタログの購入が必須となります。※3才以下の参加者は入場無料(リストバンド不要)です。ただし、入場から退場まで、保護者の方が常に付き添うことが条件となります。
カタログ入手方法についてはこちらから。

最後にもう一点。
以前、【お知らせ】有り難いことにご要望を頂いたので急遽BASEでCRAFT DRINKSの本屋さんを作りましたでお伝えしましたが、ご来場頂けない遠方の方からのご希望も頂戴しましたのでBASEでCRAFT DRINKSの本屋を開設致しました。今回のもの、これまでに発表したものも含め在庫の具合を考慮してイベント終了後にアップ致します。追ってこの媒体の他、各種SNSでもご案内差し上げますのでご確認ください。どうぞよろしくお願い致します。