イギリスよりリトルポモーナのドラフトサイダーが日本初上陸!
やっと皆様にお伝えすることが出来るようになり、非常に嬉しいです。CRAFT DRINKSが特約店としてキーケグ詰めのドラフトサイダーの販売を行うこととなりました。
東京都台東区に実店舗を構え、イギリスよりリンゴのお酒であるサイダーの輸入・販売を手掛けるワイン・スタイルズがリンゴで皆様を幸せにするというコンセプトのもと、飲食店様向けにサイダーの更なる普及活動の1つとして「1年中いつでも美味しいキーケグ詰めのドラフトサイダーが購入できる店」になります。キーケグ詰めのお酒ということでそのお手伝いを私どもCRAFT DRINKSがさせて頂くことになりました。非常に光栄です。
さて、記念すべき最初のサイダーは”Little Pomona”(リトルポモーナ)のものです。リトルポモーナについてご紹介しておきましょう。ワインジャーナリストや雑誌編集、品評会審査員でも有名なスザンナ・フォーブス女史と飲料業界にいた夫のジェームス・フォーブス氏が20年以上に渡る業界経験を活かして何か新しいものを造ろうとリサーチを開始。2014年、イギリス・ヘレフォード州の北マルバーン・ヒルの麓にあるソーンベリーの地に2haのリンゴ畑を譲り受け、小さなサイダーファームを設立しました。2015年にファーストヴィンテージをリリースし、そのクオリティの高さからサイダー業界の注目を一気に集めました。
リトルポモーナの名前はローマ神話の果実の女神「ポモーナ」から名付けています。自分たちの小さなリンゴ畑をポモーナのように守りたいという意味が込められていて、サイダリーのロゴにも描かれています。新しいカーヴも設立され、これからリトル・ポモーナがビック・ポモーナへと変身する日もそう遠くないはずです。
オーナーのジェームスさんは専門紙のInCider Japanの表紙にもなっているのでご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
この投稿をInstagramで見る
また、今年4月に神戸阪急で開催された英国展に合わせてサイダリーを訪問した模様が動画になっているのでぜひご覧ください。
リトルポモーナでは基本的に人の手が介入する部分以外は自然なアプローチでサイダー造りを行っています。りんごを手摘みし、手で選果後、酸・糖度・タンニンのバランスが取れるまで木枠に入れます。その後タイミングを計り、洗浄してミルにかけて搾汁。天然酵母で発酵させ、リリースするまでゆっくりと熟成させる手法を採っています。言うまでもなく、加水も補糖もせず、パストリゼーション、フィルタリング、人工的な炭酸ガス注入も行いません。
果樹園
この投稿をInstagramで見る
収穫したリンゴ
この投稿をInstagramで見る
洗浄・選別・破砕
この投稿をInstagramで見る
搾汁
この投稿をInstagramで見る
発酵タンクなど
この投稿をInstagramで見る
瓶詰め
この投稿をInstagramで見る
熟成
この投稿をInstagramで見る
今回キーケグに充填され日本に初上陸したものはCiderkin(サイダーキン)と呼ばれるタイプのものです。作り手はこのように説明しています。
What is Ciderkin I hear you ask? Well it’s an antique drink made from the pomace of freshly pressed apples, rehydrated with spring water, macerated for 24 hours and then pressed again. Back in the day, Ciderkin was drunk in the fields by agricultural workers. We often do the same now when out working in the orchards. Naturally low in alcohol but full of flavour, Ciderkin has this thirst quenching freshness and totally crushable drinkability, that makes it just the best up-cycled drink imaginable! We may be the only cidermakers in the UK (happy to be corrected) making Ciderkin on a (very small) commercial scale and we call it Hard Rain.
サイダーキンとは何でしょうか?搾ったばかりのリンゴの搾りかすを湧き水で戻し、24時間浸漬した後、再び搾って作る古風なやり方の飲み物です。その昔、サイダーキンは農業従事者が畑で飲んでいました。私たちも果樹園での作業中によく飲みます。アルコール度数が低く、風味豊かなサイダーキンは喉の渇きを癒す爽やかさと飲みやすさを兼ね備えており、想像を超える最高のリフレッシュドリンクです。私たちはコマーシャルサイズで作っている英国で唯一のサイダーメーカーかもしれません(訂正されても構いません)。これを私たちはハードレインと呼んでいます。
この説明を聞くとどことなくベルギーのセゾンを思い出しますね。イギリスのリンゴで作ったセゾンのようなお酒、、、いやぁ、面白い。なんだかワクワクしますね。しかし、それだけではありません。ジェームスさんがサイダーキンを更に現代的に解釈して造ったのが今回リリースされるハード・レイン・ホップド・サイダーです。ダビネット(りんごの品種)の絞りかすに加水してゆっくり12週間発酵させたのち、ブラムリング・クロス・ホップとカスケードホップを10日間浸し、最後にイーストと糖を加えてケグで発酵させています。シトラスのアロマとフレッシュなホップが柔らかく香り、レモンピールを思わせる辛口スパークリング・サイダーです。ケグ内部で二次発酵を行っていて、柔らかな泡の口当たりを楽しんで頂けると思います。
CRAFT DRINKSは現在ビールを中心に活動しておりますが、「クラフトビールはクロスオーバーだ!」とずっと言い続けているように、他のジャンルから新たな発見をしてビールにフィードバック出来たりもします。もちろんその逆もあるわけで、その境目が分からなくなるほど面白いと思います。その意味でもこのハード・レイン・ホップド・サイダーはサイダーファンのみならず、クラフトビールファンの方々にも是非お試し頂きたいお酒です。りんごよるイギリスの農家スタイルを感じて頂けたら幸いです。
こちらのドラフトシードルにご興味のある飲食店の方は会員登録の上CRAFT DRINKS SHOPにて詳細をご確認くださいませ。