道具がタダのはずがない

突然ですが、未来検索ブラジルという会社をご存知でしょうか?2ちゃんねるの生みの親、ひろゆきこと西村博之氏が始めた会社で、ガジェット通信を立ち上げたのもここ。ニコニコ大百科や仮想通貨モリタポもこちらの会社が運営しています。

普通はサービスを利用するだけでHPまで見ることもないのでしょうが、知人がここで働いていてたまたまそれを見る機会がありました。FAQにとても良いことが書いてあり、「あぁ、その通りだなぁ」と思ったのでした。

ちょっと引用してみます。

Q. なぜ有料検索システムを提案しているのですか?
A. 現状、いわゆる検索ポータルの検索機能は、エンドユーザーが無料で使用できるものですが、それゆえに検索事業収入の大部分を広告収入に頼ることになってしまっています。その結果生じるのは、検索結果の不透明化です。 ユーザーはあくまで、キーワードにマッチしたクリアな検索結果を望んでいるのであり、必ずしも広告が見たいわけではありません。 検索システムとして優れているかどうかは、ユーザーがいかに欲しい情報をスムーズに手に入れることができるかどうかにかかっています。それを実現するために、未来検索ブラジルでは、クォリティの高い検索結果を得られる有料検索システムを提案しているのです。

無料の仕組みでは検索結果の不透明化が存在する。ユーザーはキーワードにマッチしたクリアな検索結果を望んでいるのであり、事業者の都合で歪められたものを見たいわけではない。故に、適切さを担保するには有料となるということですね。無料なのにはわけがある。そりゃそうだ、タダより高いものは無いのかも。無料で提供されたものは仕掛け人によってそれなりに加工されている可能性が高いだろうと思うわけなのです。

以前、こちらの記事でこう書きました。

ビールサーバーに関して数軒メーカーが国内にあるものの、一般には発売していないのが現状なのです。その為、飲食店においては前提条件となるサーバーで展開できる範囲が現実的なクラフトビールの範囲となってしまいそうで、クラフトビールを愛する一人としては複雑な気持ちになります。クラフトビールはもっともっと広くて多くて楽しいし、その事実を知っているから制限なんてされたくないわけです。

気軽に買うことはできまないかもしれませんが、現在ビールサーバーをオリジナルで組んでもらうことは可能になり、多くのビアパブが導入しています。クラフトビールが浸透してきたのですから、業界も変わらないといけないと思います。業務用樽を使うならサーバーも自前で購入しましょう。それで利益を得ている大事な商売道具ですから。もっと言えば、飲食店がビールを出すなら表現したい味わいを出してくれるグラスも自分で買うべきなのです。ノベルティグラスをもらってばかりではいけません。板前さんが自分で包丁を買うのは当たり前だし、パン屋さんがオーブンを買うのもそう。専門店だとかそうでないとかはもはや関係ないと思うのです。多様性、透明性を確保するにはそれが良い。

クラフトビールにおいて多様性を良しとするのならば、それを担保することにコストはかけましょう。そうすることで、数多ある選択肢の中からお客様の要望に対してドンピシャの一杯を選び、提供できるはずです。少なくともCRAFT DRINKSはそう信じています。