【プロ向け】キーケグ充填大解説

Apr 9, 2017

先日、【速報】シードルオンタッププロジェクト、シードルのキーケグ充填完了でご報告した通り、長野県のまし野ワイン様にてシードルをキーケグに詰めました。この時に撮影した写真や動画をもとに、充填方法についてご紹介致します。今回はプロ向けの専門的な内容になるので特殊な用語が多くなりますがご容赦くださいませ。

まず、前提としてキーケグの構造を押さえておきましょう。詳しくは以前書いたので、【プロ向け】キーケグ大解説をご覧ください。

今回シードルオンタッププロジェクトではシードルをケグ内二次発酵をさせます。充填前のベースとなるシードルはオープンファーメンター(開放型発酵槽)にて発酵させ、フラットな状態です。

Cider in open fernenter. #cider #open #fermenter

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

この時比重はすでに1.000を下回っており、完全に一次発酵で糖を食い切っている状態です。清澄したものに二次発酵用の酵母と糖を添加します。ケグ内で発生するガスボリュームに直結するので、添加する糖の量は計算して投入します。また、液量から必要な酵母を計算し、事前に酵母を立てておいて下さい。

酵母を入れる作業の風景です。糖と酵母を投入後、撹拌します。

Pitch the yeast into cider. #pitch #yeast #cider

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

After pitching sugar and new yeast, stir the cider. #stir #cider #sugar #yeast #pitch

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

完全に混ざりきったら汲み上げ用ポンプに繋がるホースを投入し、ポンプのアウト側ホースを充填用カプラーに接続します。
カプラー横のガス側にマノメーター(ガス圧計測器)を、上部の液体側にはボールバルブとテイルピース(通称タケノコ)を取り付けます。タケノコに合わせて内径10mmのホースが付属していますが、非常に固いビニール素材でお湯で緩めないと入りません。乾いて固くなると恐らく抜けないので、今回は内径12mmのものを使用しました。これだと入れるのも外すのも非常に楽で取り回しが良かったです。もちろん、クランプでしっかり留めることはお忘れなく。

After stiring, put the tube into vassel in order to draw cider. #stir #vassel #cider #draw

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

Filling head for keykeg. Clumps and tube. #keykeg #tube #clump

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

Pump. Right tube is draw and left is fill. #tube #pump #draw #fill

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

ここまでが充填前の準備です。

さて、キーケグのyoutube公式アカウントに充填方法を解説している日本語版の動画があります。こちらを御覧ください。動画の時間と作業に合わせて解説して参ります。

0:29〜 step1 ガス抜き
消毒用アルコールを準備しておいて下さい。ダストキャップはペンチでも取れますが、マイナスドライバーでも構いません。キーケグ内にガスが充填されていますので、充填の準備として抽出用カプラーを使用して抜きます。まれにガスの勢いでカプラー内の玉が飛び出すこともあります。注意しましょう。
台を用意して、キーケグを逆さまに置いておきます。

Gas emission before filling. #gas #emission #filling #keykeg

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

Preparing empty #keykeg to fill cider. #lightweightcontainers #cider #fill

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

1:10〜step2 フィリングヘッドをビールホースに接続する
動画での解説の通りですが、先程ポンプに接続したホースからシードルを汲み上げます。カプラーのボールバルブを少し開いて液体をカプラーまで完璧に引き上げておきます。この時引き上げが中途半端だと空気が充填されてしますので注意して下さい。

1:35〜step3 フィリングヘッドをキーケグに接続する
キーケグを逆さまにした状態のまま、フィリングヘッドを接続します。上向きのまま充填すると充填の勢いで内部の袋のつなぎ目が破け、液漏れする可能性があります。やりにくいかもしれませんが、必ず逆さまの状態で接続しましょう。レバーを完全に上げて接続完了です。この時、ガスおよび液体側のボールバルブは完全に閉まっていることを確認して下さい。

2:13〜step4 キーケグ充填
ここが大きなポイントです。この時、キーケグの中にはガスが充満している状態で、外から何かを入れようとしても圧力が高すぎて入りません。故に、充填できる圧力まで下げる為に動画の解説の通り「ガス抜きの弁を少しずつ開きます」。カーボネーションしている液体を充填する時にはこの時の内部の圧力と液体自体のガスを平衡させねばなりません。「圧力ゲージ位置が常にビールタンクの送り出し圧力よりも高くなるように」充填すればキーケグ内で泡立つことはありませんのでご安心下さい。準備として事前に液体にかかっている圧力を計測しておくことは非常に大事ですね。
今回のプロジェクトではケグ内二次発酵でカーボネイトさせますが、充填時はフラットな状態です。故に、平衡させる為のキーケグ内部の圧力は全然無くて良いことになります。ですから、今回はガス側のボールバルブは大きく開いてガスをどんどん抜きました。内部の圧力が下がって徐々に充填スピードが上がり、およそ1分半〜2分ほどで20L1本詰めることができました。一杯まで充填すると、メキメキっと音がして内部の袋のシワとシワの隙間が無くなります。音と見た目も一つの合図になってくれました。

Filling cider into keykeg. #filling #keykeg #cider

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

2:54〜step5 フィリングヘッドの取り外し
この部分は解説動画の通りです。今回はポンプで汲み上げていたので、充填完了と共にポンプを止め、バルブを閉めてフィリングヘッドを取り外しました。その後、流水で口金部分をきれいに洗い流し、スプレーで消毒。キャップを締めて完成です。

Done!! #keykeg #cap

CRAFT DRINKSさん(@craft_drinks)がシェアした投稿 –

今回、フラットなシードルを詰めたので充填時のガス圧合わせが不要だったので非常に楽に出来ました。大きな問題も全く無く、スムーズに出来て一安心です。あとは二次発酵が進むのを待つのみです。開栓が楽しみで仕方ありません。

キーケグにご興味のある醸造家の方は右サイドバーのお問合せフォームからご連絡くださいませ。出来る限りCRAFT DRINKSがサポート致します。

Related Post



RELATED POSTS