ピルスナーウルケル、アサヒの傘下に?
日経新聞からアサヒ、5000億円超で買収提案 英SAB東欧事業というなんともセンセーショナルな記事が出ました。トップにはこうあります。
英ビール大手SABミラーの東欧5カ国のビール事業に買収提案する方針だ。買収額は5000億円超に上るとみられる。実現すれば日本企業による海外ビール事業買収で過去最大となり、欧州で一挙に足場固めを狙う。
以前SABミラー傘下のイギリス・ミーンタイムを例に挙げましたが、SABミラーとインベヴは独占禁止法に抵触しないよう自身のブランドポートフォリオを変更する必要がありました。株主の同意もすでに得ており、10月10日に買収が正式に行われることになっています。その流れでブランド売却は現在以下のものが話題になっています。
チェコ、ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニアのビール事業が対象。SABのシェアはスロバキアの2位を除き、4カ国で首位。欧州を中心に幅広く飲まれているチェコの「ピルスナーウルケル」など有力ブランドも含まれる。
泣く子も黙る、キングオブピルスナーの「ピルスナーウルケル」も売却対象なのだそうです。そして、世界中の企業がこの入札に参加します。日経新聞ではアサヒの名前を挙げており、イタリア・ペローニ、オランダ・グローロシュ、イギリス・ミーンタイムの買収も決まっていますから、欧州戦略にますます拍車がかかるのではないかと思います。入札は来春までに決着するそうです。
会社の規模云々はとりあえず置いておいて、クラフトビールは本当にグローバル。その勢いは国や地域には収まりません。当然その流れは日本にも及び、世界の潮流を意識させられます。国内マーケットだけ見ていれば良いわけではないのだなぁと改めて思うわけです。
何はともあれ、私は高品質なビールが美味しい状態でちゃんと流通してくれればそれで幸せです。もしかしたらその方がもっと難しいのかもしれないけれど・・・