さて、そろそろ「流通と品質」の話をしよう② 参考になる日本語文献

May 22, 2016

さて、そろそろ「流通と品質」の話をしようと題して昨日書きました。何故これを書こうと思ったのかについて少しだけ触れておきます。

世界には本当に美味しいビールを醸す醸造家がいます。素晴らしいビールをいつも作ってくれる素敵な醸造所もあります。現場に飲みに行くのが一番良いのでしょうが、なかなかそうも行きません。しかし、世界中が物流網で繋がった今、地球の裏側で作られたものもここ日本にいながら手に入れることができるようになりました。良い時代です。世界的にも希少で、極めて評価の高いビールもたくさん流通しているということは本当に幸せなことです。とはいえ、ビールというものの特性を理解した上で運んでいるのだろうか?高い品質で流通しているだろうか?残念ながら、NOと言うしかありません。「最高の作り手の最高の作品が最低の状態で流通している」わけです。言い換えれば、「ガクンと品質の落ちた元・最高の作品が流通している」と考えています。これではいけません。

私がCRAFT DRINKSを立ち上げる時に2つ掲げたものがあります。

ぼくらは、くちにしたものでできている。ちゃんと知ろう。ちゃんと飲もう。You are what you drink. Choose the finest.
最高の作り手の、最高の作品を、最高の品質で

口にするもののことを知ることは大事です。なるべく良いものを摂取すべきとも思います。そして、それを体現するには消費者の手元まで良い状態・高い品質で届かなければならない。醸造家、醸造所のレベルが向上しているのであれば、それに伴って流通・小売も変わらなければならないと考えます。「最高の作り手の、最高の作品を、最高の品質で」、そう、そろそろ品質の話をしても良い時期だと思ったのです。

さて、アメリカはすごいなぁ、と思うことがたくさんあります。やると決めたら皆で協力してどーんとやるのです。人も時間もお金もビシっと割く。醸造技術や法律だけでなく、流通やその品質についても研究していて、その結果はどんどん公開して共有されていきます。様々なレポートが出ていて、それが全体のレベルアップに一定程度寄与していると思われます。そこで参考となる文献を一つご紹介。非常に分かりやすくまとめてあるのでオススメです。

高品質クラフトビールのためのベストプラクティスガイド

こちらはアメリカの醸造家組合”Brewers Association”が出しているガイドです。流通業者、酒販店、飲食店向けの実践ガイドとなっています。嬉しいことに、こちらはなんと日本語版!!参考になると思うので是非読んで下さい。

詳しいデータも満載ですが、概論的なまとめ方となっていて、日本の個別の事象には対応していません。これから日本の流通に即した形でこの数値などを援用していきたいと思います。次回以降、これを前提に論を進めて参ります。

続く。

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