年末のイベントと新刊「ビールとまなざし」について
先日CRAFT DRINKS的 “BEER OF THE YEAR” 2021も書き終えて「あぁ、今年も終わりだなぁ」と感慨深くなるのですが、まだまだスケジュールが詰まっているのでそうも言ってはいられません。今週、2日連続でイベントに参加致します。
12月30日は 東京・大崎駅南改札前で開催するおもしろ同人誌バザール大崎に参加致します。コミックマーケットのチケットが抽選制になって参加したくても参加できない方が多くいらっしゃると伺いましたので、こちらに参加することにしました。12時から16時までJR大崎駅南口改札前自由通路の「夢さん橋」で行われますので、ふらっとお立ち寄り頂ければと思います。新刊含め在庫のあるものは全種類持参致します。ブースの場所も当日現場で決まるとのことで今ここでお伝え出来ませんが、当日場所が確定したらCRAFT DRINKSのtwitterアカウントでご報告申し上げます。ご確認頂ければ幸いです。
また、翌日の12月31日、東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット99にも参加致します。CRAFT DRINKSは東O32aに配置されます。前日のおもしろ同人誌バザール大崎同様、在庫のあるものは全種類持参致します。見本誌もご用意しますのでお手に取ってご覧くださいませ。
さて、これら年末のイベントで新刊を一つリリース致します。「ビールとまなざし」というものです。私自身の経験や感覚から始まり、「クラフトビールにおける日本らしさ」や「日本らしいビール」というものについて考えてみました。
外国に行った時現地のパブでビールを飲み、私はその味わいや雰囲気などからその地域の地ビールを認識しましたが、それと同時に「あぁ、自分は余所者なのだな」という感覚にも襲われたことを強く覚えています。現地の方々には自明すぎて単離して理解することの出来ないものを私は発見したとも言えるような気がしますが、それは結局自分自身が日本人であるという理解の上に成り立っていることで、だからこそ余所者としての自分を意識せざるを得なかったわけです。
翻って、日本らしさを考えた場合それを規定するものは何かという疑問が浮かびます。日本人である私に、私たちにそれを描き出すことが出来るのだろうか?とか考え込んでしまうのです。どういう場から眺めているのかに始まり、見られる自分の姿と自ら見せている姿というものには違いがあることを認識すると「らしさ」について解きほぐすヒントが見えてくるかもしれない。言われて初めて気づく自分というものがあるような気がしているのです。
・・・新刊ではそんなことをつらつら綴っております。どこのビールが美味しいとか、こういうおつまみが合うとか、そういう情報は一切ありませんが、普段飲んでいるビールの「アメリカらしさ」とか「ベルギーらしさ」、「ドイツらしさ」みたいなものを考えてみるのも悪くないと思うのです。そんなきっかけにして頂けたらとても嬉しいです。
なお、先日お伝えしたようにイベント参加のためBASEの本屋の在庫を引き上げましたが、年明け在庫があればまた頒布致しますのでご興味ある方はチェックしてください。