NRAの外食トレンド予想 2018/1/18追記あり

Dec 24, 2016

NRA(National Restaurant Association)というアメリカの外食系業界団体が毎年発表している外食業界トレンド予想に関するレポートがあります。各カテゴリーに注目のキーワードがたくさん載っていて、非常に興味深い。もちろん、アルコールもあります。せっかくですから、過去の分もリンクを貼ってきますのでどんな流れになってきたのか拾ってみてください。

What’s hot 2014
What’s hot 2015
What’s hot 2016
What’s hot 2017

2017年のアルコールトレンド予想はこんな感じです。

ALCOHOLIC BEVERAGES
1 Craft/artisan spirits
2 Onsite barrel-aged drinks
3 Locally produced wine/spirits/beer
4 Regional signature cocktails
5 Culinary cocktails

次に2017年のドリンク全体(アルコール・ノンアルコール両方含む)について。

ALL BEVERAGE TRENDS

1. Craft/artisan spirits
2. Onsite barrel-aged drinks
3. Locally produced wine/spirits/beer
4. Regional signature cocktails
5. Culinary cocktails (e.g. savory, fresh ingredients)
6. House-made/artisan soft drinks
7. House-brewed beer
8. Edible cocktails
9. Gourmet lemonade (e.g. house-made, freshly muddled)
10. Food-liquor/cocktail pairings
11. Food-beer pairings
12. Locally/house roasted coffee
13. Specialty iced tea (e.g. Thai-style, Southern/sweet, flavored, matcha)
14. Non-traditional liquors(e.g. soju/sochu, cachaca)
15. Wine on tap/draft wine
16. Organic wine/spirits/ beer
17. Cold brew coffee
18. Mocktails (e.g. non-alcoholic cocktails)
19. Growlers/crowlers
20. Spicy cocktails
21. Sharable cocktails
22. Hot tea
23. Sparkling water

・・・craft beerという単語が全然出てこない!一回も出てこなかった!!その代わり、”Locally produced wine/spirits/beer”という表現や認識へと移りつつあるのでしょうか。ビールは世界で一番楽しまれているお酒ですからそれが無くなると言うことはありえないのですが、その立ち位置や捉え方が今までと少し違ってくるのかもしれないと考えています。それにしても、社会、ライフスタイルと共に消費マインドとその傾向がかなり早いサイクルで変化していくのを強く感じます。認識の前提が大きく変わるような事件がたくさん起こっていますからね、安定した何かなど最早幻なのかもしれません。従属的ではなく、個の確立と言いますか、主体性が更に求められる時代になったのでしょう。

CRAFT DRINKS的な視点ではやはり”Craft/artisan spirits”に注目したいと思います。ビールの醸造所も大きなところは近年積極的にスピリッツ蒸留を行っています。ある意味でクラフトビールの隣接領域でもある”Craft/artisan spirits”は確かに注目のキーワードでしょう。少し広く捉えて、”moonshine”や”american single malt whisky”、”craft bourbon”あたりも含めて考えると非常に面白いと思います。また、イギリスを中心に”craft gin”も爆発的な伸びを見せていますし、”Craft/artisan spirits”的な流れは世界的な潮流の一つと言えるのではないかと考えています。

世界がどう動いているのかを知って考えることは最終的には「自分」について考える事なのかもしれません。みんなと同じだから小さな違いが決定的になるし、みんなと違うから同じ部分が気になるわけです。

2018/1/18追記
先月2018年のトレンド予想が出ましたので、追記しておきます。 what’s hot 2018

アルコール飲料のトレンド予想は下記のようになっています。

ALCOHOLIC BEVERAGES HOT TREND
1. Culinary cocktails (e.g. savory, fresh ingredients, herb-infused) 68%
2. Locally produced spirits/wine/beer 67%
3. Craft/artisan spirits 66%
4. Onsite barrel-aged drinks 64%
5. Regional signature cocktails 59%
6. Food-beer pairings 58%
7. House-brewed beer 56%
8. Food-liquor/cocktail pairings 55%
9. Non-traditional liquors (e.g. soju/sochu, cachaca, pisco) 54%
10. Organic beer/wine/spirits 50%
11. Wine on tap/draft wine 49%
12. Spicy cocktails 43%
13. Growlers/crowlers 38%
14. Anise-flavored cocktails 26%
15. Egg-whites in cocktails 22%

2番に”Locally produced spirits/wine/beer”が入っていますね。近頃”Hyper Local”(ハイパーローカル)などという言葉もクラフトビールではよく聞くようになりましたし、より小さな単位での動きに注目が集まっています。

また、興味深いのが4番の”Onsite barrelaged drinks “。醸造所や蒸留所での樽熟成ではなくて、消費するお店で独自に樽熟成させたものを指します。樽の個性を液体に移すとはいえ、パブごとに行っている所謂カスクコンディションさせたリアルエールにも近い発想なのではないかと思います。原点回帰というか、新たな視点で過去の手法を見直しているのかもしれませんね。

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