”バランス”というしっかり共有された曖昧なもの

Feb 21, 2016

バランス。
タイトルの通りのことについてなんとなく考えていたことを呟いてみます。特に学術的裏付けがあるわけではなく、持論とまでもいかないレベルのぼんやりとした思いです。・・・ちょっと多めに飲んできた中で疑問に思っていたことをまとめてみたかったのです。

私も含め、味や香り、マウスフィール等々を総合的に評価する際に”バランスが良い”とよく表現します。「うん、いいバランスだね」とかよく言いますよね。とても大事なポイントだと思います。しかし、ふと思うのです。そもそもバランスって何だろう?

きっと、甘み、酸味、苦味、度数、アロマ、フィニッシュ、ボディ、ビアスタイルなど色々な要素を含んでいるでしょう。ここい挙げていない要素もたくさんあると思います。全てのパラメーターを挙げることは出来ないし、全ての飲み手が同じパラメーターを常に共有しているとも思えません。パラメーターを挙げ尽くすことが出来ない、それはつまり定量化出来ないということでもあります。「なんとなく飲み手が感じていることを言語化・数値化していく作業」は本当に難しい。

均整の精度(プロポーション)のことなのかなぁ・・・なんてぼんやり思っていた頃もありました。色々考え、多くの方にお話を伺った結果、最近は以下のように思っています。

バランスには4種類あるように思っているのです。

  • 1. 自分の好きなバランス
    2. そのお酒自体が持つバランス
    3. 今流行りのバランス
    4.   この世には存在しない理想的なバランス

全部言葉の通りなので、説明のしようもないのですが・・・伝わりにくくて申し訳ありません。テイスティングの際はこの4種類を常に舌と鼻と脳みそに意識しながら飲むようにしています。とはいえ、意識するだけで全然出来ていませんが(泣)

ただ、これらのことを考え始めると面倒な問題がものすごくたくさん出て来ます。1は過去の経験による思い出補正がされてしまうし、2を客観的に表現するのも難しい。3は1や2とは本質的に違うし常に形を変えていくものです。スタイルガイドラインも色んな種類があって、”この世には存在しない理想的なバランス”を完璧に表現しているとも思えないわけで。この世には存在しない理想的なバランスなどと言い出したら、もはや神の領域になってしまう。

それぞれについて微妙なズレが生じて、話が噛み合わないことが多い。「”今流行りのバランス”からすると・・・」なんて毎回言いませんから、どういう意図の発言なのか分からないことがあるのです。結局バランスとは一体何だろう?分からないけれど、なんとなく共有されている不思議な概念。誤解だらけでも上手に回っていく世界。いつも酔っ払いながら堂々巡り。

・・・結局何も建設的なことは書けませんでした。すみません、なんだか情けないです。

ビールファンの皆様、今飲むべきはウイスキーですよという投稿でも書いた通り、ビールを理解するために他ジャンルのお酒にチェレンジするのも良いと思っています。今日はこれから秩父へ”この世には存在しない理想的なバランス”を探しに行こうと思っています。バランスについて知りたくて、またいつも通り飲んでしまうわけです。考えているうちに結局酔っ払ってしまうからきっとバランスなんて考えられなくなってしまうのだけれど。お酒なんてそんなものです。それで良いのかもしれないと少しずつ思うようにもなりました。

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