白夜書房「ミライのアイデア」での連載のまとめ
タイトルの通りですが、ご縁があって2月から白夜書房のデジタルメディア「ミライのアイデア」にて連載をしており本日最終稿がアップされました。初回から以下に列挙致しますのでお時間ある時に是非お目通しくださいませ。
小規模? 手作り? 結局、クラフトビールって何?
クラフトビールの流行を支える、ブルーパブの魅力
クラフトビールはどこで誰に飲まれているのか?
クラフトビールのマーケットシェア1%は本当か?
クラフトビールの多様性が本当に意味すること
初回冒頭で私はこう書きました。
私はクラフトビールを単なる商品だとは思っていません。人間の精神活動が醸造という行為を通じて世に現れ、その発露と消費とがセットになった「現象」だと捉えています。液体それ自体だけではなく、それを取り巻く人や環境をも含んだ多角的なものです。ですから、どういう立場から眺めるかによってその意味や解釈は異なります。唯一無二の万人に共通するクラフトビールは定義できないと思うのです。クラフトビールがなんともわかりにくいのはどのような視点によるものなのかを確認せず、互いの意見をすり合わせる作業を省いて議論してしまうからでしょう。非常に地味で面倒なのですが、皆でていねいに議論しながらクラフトビールの輪郭を作っていくことが重要だと考えています。
クラフトビールは様々な側面を持っていて、色んな角度から考えることが出来るものです。ですから、各人がそれぞれ考え、一杯やりながらそれを語り合うことで新しい見方、ひいては魅力が発見されるのだと思っています。今回の連載では定義に始まり、ビジネスモデル、コミュニティ、マーケットシェア、多様性などに触れました。ビールファンの皆様が話し合う時のきっかけになれば幸いです。
連載では紙幅の都合で書ききれなかったこともあります。BASEに開設したCRAFT DRINKSの本屋ではこれまでに頒布してきた本をご紹介しておりますのでよかったら覗いてみてください。