2月1日〜14日、東急ハンズ新宿店で開催されるおもバザハンズに出品します

突然ですが、明日から委託という形で即売会に参加します。おもしろ同人誌バザールは情報系同人誌の即売会で、絵の描けない私には非常に有り難いものです。その存在を知ってからお世話になっておりまして、昨年末も大崎で開催されたものに参加しました。そして、明日2月1日から14日まで東急ハンズ新宿店で開催されるおもバザハンズに2点出品致します。「クラフトビールのマーケットシェア1%は本当か?」と「ビールのスタイルと多様性、感性と言葉」です。見本誌もございますので、お手にとってご覧頂ければ幸いです。東急ハンズの公式情報はこちらからどうぞ。

クラフトビールのマーケットシェア1%は本当か?」はこんな内容の本です。

「クラフトビールはまだシェア1%ほどの存在だが、新規開業も多く、大手メーカーもクラフトビールに市場活性化への期待を寄せて展開を強化している。」
この手のフレーズを一度は見たことがあると思いますが、昨今のクラフトビールの人気を背景にして枕詞のように使われているものであり、その根拠を明示しているものは見たことがありません。確かにそこそこのシェアがありそうな気もするのだけれども実際のところはよく分からないわけです。私自身ずっとこのことが気になっていました。そして、それをそのままにしておくのは良くないとも考えました。
「現在すでに1%で今後も伸長が見込まれるので新規参入しましょう!」と喧伝するコンサルティング会社も少なくないですが、その1%という数字が特定の誰かに有利な条件を設定して恣意的に作り上げたクラフトビールなるものを数え上げた結果であれば小狡いし、論理的で網羅性があってもダイナミックなクラフトビールの動きと同調していなければ意味がない。また、一般消費者の認識から乖離し過ぎては説得力に欠けるでしょう。クラフトビールという現象をどのように記述したらより多くの人と共有できるのか?という問題もここに同時に存在し、それに正面から取り組まねば更なる発展は望めないと思うのです。
こうした問題意識から取り組み、本書の結論としてはかなり妥当性のある或る条件下においては1%を達成していた時期があるということは分かりました。けれども、コロナ禍の影響で2020年以降がどうかはまだ分からないし、その「かなり妥当性のある或る条件」ですらこぼれ落ちているものがたくさんあるという課題も見つかりました。
どういう視点で何を目的に計測するかについて考えるきっかけにして頂けたら幸いです。

また、「ビールのスタイルと多様性、感性と言葉」は、そもそもビアスタイルって何だろうとか、ビアスタイルガイドラインって何を目的に作られているのだろうとか、これまでに調べてきたことを下敷きに少しだけ私なりに概念的、抽象的な検討もしてみたものです。結論は至極簡単で「作って飲んだら語り、会話をすれば良い」といういつもの私の主張に落ち着くのですが、認識の相互補完という関係性について自ら深堀り出来たこと自体価値があったと思っています。

それぞれCRAFT DRINKSの本屋にもございますのでご確認くださいませ。

さて、オミクロン株が猛烈な勢いで広まっており、まん延防止等重点措置が全国各地に出されています。酒類提供にも影響が出ていますし、大人数の集まるイベントにも制限がかかることになります。乾杯ができない、しにくいというのはとても辛いのですが、緊急事態宣言にならずに済むよう祈っております。

ちなみに、2月20日には別の即売会であるCOMITIA139に参加する予定で、また新しいものを書こうと今必死になっているところです。即売会後に余りがあればCRAFT DRINKSの本屋にアップしますので追ってご確認頂ければ幸いです。