外食トレンド予想と余所には出来ないオリジナリティ
昨年末のニュースになりますが、リクルートが毎年恒例のトレンド予想を発表しています。2017年トレンドはどうなるか?各ジャンルの詳細についてpdfがあるのでリンクを貼っておきます。ご覧ください。→ pdf
さて、外食カテゴリーについては「おいし援」というキーワードだそうで、こういうことらしいです。pdfには実際の飲食店での取組み事例なども載っているので是非見てみてください。102ページ目からが該当部分です。
生鮮品流通や飲食店の劇的な進化によって、 高品質の地域グルメを都市部で楽しむことが可能に。 一方、消費者の心の中では「社会にいいことをしたい」 「産地や生産者に貢献したい」といった思いが強くなっています。 外食を通じて、おいしく気軽に「地方創生」を応援する行動。 「援」の気持ちが縁になり、宴になり、そして¥(円)になる。 「おいし援」の流れが来ています。
確かに地方色を前面に押し出したお店が増えているように思います。また、たとえば「ふるさと納税」でも地元の食材をもらえることが多く、”外食を通じて、おいしく気軽に「地方創生」を応援する行動”の一つとしてもかなり認知されてきたと思います。ナショナルブランドのマスプロダクト大量消費から、ローカリティやトレーサビリティなどに注目が集まっているのです。
では、ビールはどうだろうか?と考えてみます。確かにローカル色を前面に出す流れがありますね。こういうのはその最たるものでしょう。でも、醸造所は各県にあるわけではないので、言ってしまえばネーミングだけの話。ちょっと違和感を感じます。
水以外の原料をほぼ輸入に頼る日本において、原材料でローカル色を出すには副原料しかない。それを打開しようと、京都などで行われているホップ栽培の取り組みも注目すべきものの一つでしょう。
実は、先日ご紹介した「日本のクラフトビールのすべて」日本語版にもこの「日本の独自性」や「ローカル色」について触れている部分があります。気になる方は是非読んでみて下さい。余所では出来ないオリジナリティが求められています。